千夜一夜物語のレビュー・感想・評価
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1969年に公開
NHK「あんぱん」で、やなせたかしがこれに関わっていると知り、YouTube(手塚治虫チャンネル)で見ました。期間限定無料とのことですが、もっと配信すべき。有料ではなかなか見ない。
でも見れて良かった。
虫プロのアニメ映画千夜一夜物語が、かなり先鋭的な大人の物語であることは知っていたが、手塚治虫が映像化していたことにとても違和感があった。でも60年代後半のサイケデリックな時代の雰囲気もところどころに入れていることに納得したりなぜ手塚治虫自身が美術をやらず「やなせたかし」に依頼したのかも含めて、面白く鑑賞しました。
虫プロ、日本ヘラルド。
1969年度のヒット作らしい。冨田勲の音楽、原作にとらわれない自由な作風。「シンドバッドと12人の盗賊」「アラジンと魔法のランプ」などのエピソードも後半に登場する。
タイトルなし(ネタバレ)
ずっと見たいと思っていた。少なくとも最初と最後は知っているので、手塚治虫先生の回顧展の様な展示でショートアニメを見ているかもしれない。
兎も角、色々なアニメなどの元になったと思っている。『ルパン三世』はチャーリー・コーセイの歌ですぐ分かるが、大友克洋先生のの『アキラ』なんかも影響を受けていると思う。
ある意味で『ある街角の物語』のポスターのショートアニメの発想が取り入れられた秀作と思う。
現代の性に対するタブーを見事に描いた傑作だ。
私は鑑賞を逃してしまい、このアニメの上映後の数年後に同じ題名のイタリア映画を見に行った。パゾリーニの『千夜一夜物語』である。余り良く覚えていない。やはり、完全に現代に置き換えて語るこのアニメはこの現代に見るべき作品と感じる。
この頃の手塚治虫先生の作品は『奇子』『きりひと讃歌』と沢山あるが、後のブラックジャックの元になると思うが、このアニメやクレオパトラはその元になる。いわば、商業的に芸術に達した作品じゃないかなぁと感じる。世界的にモダンアートと言える。
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