「嘘つきみっちゃん」全身小説家 んけんうさんの映画レビュー(感想・評価)
嘘つきみっちゃん
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冒頭の女性達のインタビューから、みんな佐藤光晴氏にぞっこんなところが興味深い。
しかしなんとも言えないカルト臭を感じて、気持ち悪いなーと思いながら観ていくと、後半は氏のウソが暴かれはじめ、そこが面白いというかなんというか、変なカタルシスがある。
こういう嘘つきいるしいた!
奥さんはどのくらい勘づいていたのかも気になるところ。
そして寂聴さんとの関係は、最後の弔辞に語ってたように肉体関係の無い男女の友情だったのか、それとも、寂聴さんも大嘘つきなのか、が気になるところだが、、
特典映像の精神科医の斎藤学氏と原一男監督の対談があることで、より作品の深みを増している。
斎藤学氏の鋭い洞察と下世話な?監督ならびに業界関係者の邪推の対比が本当に面白かった。
監督が「業界では2人の関係を知らない人が誰1人としていないという話なんですよ」と言うと「しているところを見ましたか?」と返す齋藤学氏。
かくいう自分も関係を邪推していた方なのだが、齋藤学氏の話を聞くうちに、それも(肉体関係がない事も)あるかも、と考えを翻した。
何もないからこそ、ゾッコンに惚れさせたままでいられるのかも知れないとも思った。
本当に「キスするだけ」なのかも。
真実はどちらなのか。
このようにいろいろと想像を膨らませてしまうところもこの作品の面白さにつながっている
あちらにいる鬼という佐藤光晴氏をモデルにした映画ま出ているようです。
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