「小説より奇なり」全身小説家 Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
小説より奇なり
死にゆく者を追いかけ、はらわたまで直視する話かと思いきや、あらぬ方向に逸れて、冒頭から出てくる取り巻きの御歴々の楽しそうに語るシーンが喜劇として昇華する。そして寂聴の口から出るそのひと言を逃さず、クローズアップする原一男。虚にして虚にあらず。
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死にゆく者を追いかけ、はらわたまで直視する話かと思いきや、あらぬ方向に逸れて、冒頭から出てくる取り巻きの御歴々の楽しそうに語るシーンが喜劇として昇華する。そして寂聴の口から出るそのひと言を逃さず、クローズアップする原一男。虚にして虚にあらず。