「寂聴さん」全身小説家 ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
寂聴さん
ネット社会になってショーンKの様なあからさまな詐称はバレやすくなってしまってますが、井上光晴の様な嘘は昔から普通にあると思います。
井上さんはロマンチックな人生の方が小説家としても箔がつくだろうし、本人がそう思い込んでいれば自分の中でも真実になってしまうだろうし。だから、ノンフィクションもドキュメンタリーも虚構があって当たり前というか。私達が与えられているニュースや情報を虚構として捉える事ができたら、世の中の見方も全く変わるのでやっぱり前提を分かっていた方が良いです。
葬儀の寂聴さんの弔辞は、寂聴さんも周囲もお互い嘘前提で聞いたり言ったりしてます。何か寂聴さんの肝の入り方が半端なくて、私はやっぱり凄い女性だと思いました。
森監督は、この作品に影響されて「FAKE」を撮ったのでしょうか。
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