「戦国に賭けた、男たちの青春。」戦国自衛隊 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
戦国に賭けた、男たちの青春。
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千葉真一芸能生活20周年記念作品。
DVD(デジタル・リマスター版)で4回目の鑑賞。
原作(角川文庫・新装版)は既読です。
とにかく大好きな映画です。
ハイライトとなる武田騎馬軍団との死闘は、当時の日本映画としては破格のスケール感だっただろうし、今観てもその迫力は凄まじく、CGではない本物だからこそのものだな、と…
アクション監督・千葉真一の真骨頂も堪能出来ました。自らヘリコプターに宙吊りになってのスタントや鬼気迫る殺陣、真田広之によるヘリからのダイブなど、見どころ満載でした。
角川映画らしい無駄な大作感(褒め言葉です!)が最高なのはもちろんのこと、青春映画の側面が胸を熱くさせる。
正直脚本は大味で、煮詰めればもっと良くなっただろう個所もありましたが、演技の熱量でカバーしているな、と…
伊庭義明と長尾景虎の友情。タイムスリップと云う理不尽に戸惑いながら、命を燃やしてもがく若き自衛隊員たち。…
群雄割拠な戦国の世で、ギラギラした汗を流しながら第二の青春を謳歌しようとする男たちの群像は、激しく逞しく、そこはかとない切なさを伴って胸に迫って来ました。
3曲の主題歌が場面を彩る趣向は、ハリウッド映画の模倣だとしても、適材適所でめちゃくちゃエモーショナルでした。
破滅へと向かっていく様はさながらアメリカン・ニューシネマのようで、青春を燃焼した男たちの残滓に心震えました。
※以降の鑑賞記録
2022/12/31:時代劇専門CH(4Kデジタル修復版・録画)
2023/02/19:Ultra HD Blu-ray
※リライト(2022/08/25)
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