劇場公開日 1970年10月31日

銭ゲバのレビュー・感想・評価

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3.0タイトルなし

2024年10月14日
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緑魔子、横山リエがスタイリッシュ&セクシー
ドヌーヴ&ドルレアック姉妹に負けてるとこが見当たりません。
1970年ですから、演技も出来て脱げる女優なんて、数える程しかいなかったでしょうが、こんな魅力的な女優は現代にいないです。
やはり時代の顔というのは、なるべく人がなるものなんですねー。
鈴木いづみの敗北の場面は、彼女の人生とも重なる気がして、切なかった。しかし、誰もがあの選択に自分を見てしまう。シンプルながら、名シーンといえるでしょう。
唐十郎は不思議な色気がありますね。

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こうた

3.5アングラ演劇の旗手として注目されていた時期の唐十郎氏の映画主演は貴重

2024年10月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

今年5月に逝去された唐十郎氏の特集上映「怪人物! 唐十郎の映画――時代と共鳴したアングラの旗手」(2024年10月12日~11月1日@神保町シアター)にてジョージ秋山先生原作の『銭ゲバ』(1970)を初鑑賞。

『銭ゲバ』(1970)
2024年現在一度もパッケージ化、未配信の幻のお宝封印作品といわれる作品。
お金が無いため不遇な少年時代を送った蒲郡風太郎(演:唐十郎氏)がその反動から「金のためなら何でもする」と邪魔者を次々消し去り、億万長者になるストーリーですが、実際に観てみると特に放送禁止になりそうな表現や演出もなく、ひとえに製作会社の近代放映が倒産したことが原因と思われますね。(確かにひたすら登場人物が亡くなる全く救われないお話でしたが…)
公開当時の唐氏は30歳。アングラ演劇の旗手として注目されていた時期の映画主演は大変貴重、共演の加藤武氏、緑魔子氏、岸田森氏、左とん平氏も好演でした。
時代も政治の季節が終わり、世間の白けた空気が本作からもヒシヒシと感じましたね。
東京国立近代美術館フィルムセンターにも所蔵されておらず、時代を写す歴史的価値ある作品なので、何とかしたいものですね。

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矢萩久登