セーラー服と機関銃のレビュー・感想・評価
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やっぱ ひろ子ちゃん
♪こーのままー 何時間でもー 抱いていたいけどー
ある日突然、ヤクザの組長になる女子高生のお話。原作は大人気だった赤川次郎。角川三人娘(薬師丸ひろ子・原田知世・渡辺典子)映画に赤川作品が多かった。
公開当時、新宿だったかなー、小学生だった私は父親に連れて行ってもらい、薬師丸ひろ子のデビュー作「野生の証明」と二本立てで鑑賞。
濡れ場などもあるし内容的に小学生が?という感じだが、当時ひろ子ちゃんは超大人気女優で、大ファンだったのである。今ならPG12だろうか。
ツンと生意気で気の強そうな顔、長回しの機関銃乱射シーンでの名ゼリフ「カ・イ・カ・ン」、赤い口紅で渡瀬さんにキス、ラストのセーラー服にハイヒールでクルクル回るシーンなど、名場面がいっぱい。
何と言っても、大人になってから知って衝撃だったのは、ひろ子の同級生の取り巻き男子3人組の一人が光石研さんだったこと。
柳沢慎吾はもう有名だった気がするが、当時は光石さんを知らずに見ていたから、後でとても驚いた。
長澤まさみ、橋本環奈版も作られたけど、やっぱりひろ子ちゃんでしょう。
破滅型アジア映画の元祖見たいな地雷映画。
ヒコを屋上で弔っている時に
吉田拓◯さんの「夏休み」をハーモニカで吹く場面がある。
この頃は吉田◯郎さんとかに少しだけハマった。大学の同級生の友人が好きだったので、つられて聞いた。
ポータブルカセットテープレコーダーに80年のヒット曲をベストで作って、この映画の表題曲や、「ルビ◯の指輪」とか吉◯拓郎さんの「り◯ご」とかを聞いていた。でも、やがて、バックグラウンドで流れる音楽に歌詞が付いているのは一元的で魅力が余りない事に気付く。それで、聞き出したのが、クラシック音楽である。ベートーヴェンの「田園」とかパガニーニーのバイオリン協奏曲とか、どこでもついて回ってくれた。ポータブルカセットテープレコーダーで、映画見ている時以外は音楽を聞いた。歌詞の無いインストゥルメンタルな曲はクラシック、JAZZ、に関係なく、受け入れる事が出来た。
この映画はレンタルビデオと言う業界が大々的に登場する前に、違法のビデオショップとして見た最初の映画。
戦国自衛隊、お葬式、時をかける少女、たんぽぽと暫く、日本映画にハマっていた時期でもある。
この5年後、岡◯有希子さんの事件で全てが妄想と思い知る。
この主題歌を聞くと、僕自身のモラトリアムな時間の終わりを告げてくれる。あー、若かったなぁ。
日本映画には、
直ぐに飽きるが。◯リータ◯コンプレックスな映画。
最期の場面は「傷だらけ◯天使」そのもの。リスペクトだろうね。
【故、相米慎二監督が薬師丸ひろこさんをアイドルとしてではなく、一人の若き優れたる資質を持つ女優として描いた作品。薬師丸さんの美しき声が全国に認知された作品でもある。】
ー 年代的に初鑑賞である。他の作品レビューでも記載したが、薬師丸さんの私にとっての印象は、優しい日本のお母さんなのである。 だが、最近少しづつ鑑賞している薬師丸さんのお若き頃の作品を鑑賞すると、そこには角川氏に見出された若き女優さんの魅力が詰まっているのである。- ■父を交通事故で亡くしたばかりの女子高生・星泉(薬師丸ひろ子)は、遠縁に当たる日高組組長の遺言で、構成員が4人しかいないその組の組長となる。 麻薬トラブルに巻き込まれ、部下を次々と殺された彼女は、佐久間(渡瀬恒彦)や政ら生き残った部下と共に敵地へ乗り込むが…。 ◆感想 ・ストーリー展開は、荒唐無稽であるが、それをキッチリと薬師丸ひろ子さんや、渡瀬恒彦さんや刑事でありながら、悪の道に染まった柄本明が補っている。 ・驚いたのは、故、相米監督のヒロイン星泉を演じた薬師丸ひろ子さんの、映し方である。 2度ほど、お腹丸出しのブリッジをさせたり(特に、ストーリーに関係ない。)、アイドル映画であればアップが多用される昨今の映画とは異なり、ロングショットや魚眼レンズでの撮影など、故、相米監督の”アイドル映画を撮っているのではない!”と言う声が聞こえて来そうな映像の数々に驚く。 ー 相当、角川氏に叱られたのではないかなあ・・。- <ラスト、目高組がビルの屋上で解散するシーンも、俯瞰ショットで撮られているし、その後薬師丸ひろ子さん演じる星泉が、普通の女子高生として、街中の雑踏で幼き子と絡んだり、マリリン・モンロー宜しく地下鉄の通気口の上で、スカートが舞うシーンなどは、故、相米監督の”俺は、アイドル映画を撮っているんじぇねえぞ!”と言う想いを感じた作品である。>
か・ん・ぺ・き!
と、何度かTVで見てたけど、今回はwowow放送の完璧版。19分ほど長い、131分。
長澤まさみと堤真一が出演するTV版ドラマが始まった。「か・い・か・ん」という流行語も生み出した本作であるが、序盤に出てくる「あ・そ・こ」もいい!(校門に黒ずくめの男たちが並んでる方を指さして)。
松の木組との抗争が悪化したと思われる中、機関銃を撃ちこまれたり、組員の一人が殺されたり、4代目となった泉が単身乗り込んだり・・・普通の女の子が簡単に復讐心を持つようになるには展開が安直すぎる。
序盤では滑りすぎのギャグ満載で徐々にシリアスになっていく。風祭ゆきと渡瀬恒彦の濃密なセックスシーン、三國連太郎の両足のない姿、コンクリ詰めにされそうになったり地雷の上で拷問される薬師丸ひろ子、見所はあるのですが、何にも面白くない。真っ当なヤクザだと正当化されるという描き方も何のことやら・・・所詮はアイドル映画だったってことかな。
ただ、この後の相米監督は徐々に上手さを発揮していくんだな~と感じられるショットは結構多い。
角川映画と言えばこの映画のイメージ
私が小学生の頃に流行ったこの映画、主人公の薬師丸ひろ子が機関銃をぶっ放すシーンは非常に有名ですが、今まで観た事が無かったので映画館で観てきました。 1980年代に一世風靡した角川映画って正直言ってストーリーが良いとか演技が良いといった褒められる点が残念ながら少ないのですが、でもこの時代の映画ってなんか味がありますよね。この映画は結構好きです。劇中に出てくる車とか風景がとても懐かしく感じました。 クレーンで吊り上げられるシーンとか暴走族と一緒にバイクに乗るシーンはコンプライアンス的に今の時代では絶対に無理。昭和の時代だからこそできた貴重なシーン。
薬師丸ひろ子の初々しさが光る作品
以前TSUTAYAでレンタルして見た作品
橋本環奈編は未視聴です。
今では大女優の薬師丸ひろ子が17歳の頃に撮影された作品だそうで、高倉健と共演した"野生の証明"撮影当時の14歳の頃よりも演技や可愛さに光るものと初々しさがあります。
やはり歌向きの声なのもありますが、元々の地声も可愛いです。
不慮の事故で亡くなった暴力団組長の父親の代わりに星泉が組長に就任し活躍するお話ですが、組の優しいお姉さんのような接し方が見ていて幸せになれる話。
未だに脇役の同級生の2人・ヒコ・渡瀬恒彦演じる佐久間というキャラクターが未だに印象に残っていて懐かしくなります。
当時は今とは違い規制が緩かったため、敵対する組幹部が星泉を襲うシーンもありますがこれはご愛嬌。
組は壊滅し社会復帰した佐久間も不慮の事故で亡くなってしまい、決してハッピーエンドではないですがストーリーや登場人物含めて懐かしさや薬師丸ひろ子の演技が見ていて楽しさを感じます。
最後の佐久間とのファーストキスのシーンは圧巻です
やはり可愛くて素敵
ショック
子供の頃、ベストテンやトップテンを観て歌だけは覚えていたが、内容はまったく知らなかった。不良のドラマの一つで学校で機関銃をぶっ放すんだろうと想像していた。その後、数十年すっかり存在を忘れていた。 地上波で再放送されたので何となく録画して観た。かなりはまった。 あの昭和の空気感が見事に表現されている。特にヤクザの不毛ないさかいと虫けらのような死に方。当時、戦争やヤクザの争いで死んでいく人たち、というより死をあまり恐れないかに見える人々の感覚が怖くて仕方がなかった。 アイドルに対して過剰なサドな演出、まるで芸人扱い、今じゃ絶対無理だ。そしてヤクザな男たちの名演。渡瀬さん、三國さん、柄本さん、寺田農さん。まゆみさんのメイクは今観ても違和感がない。美人。 仕事で頻繁に訪れた新宿センタービル、損保ジャパンビル、そして最近よく近くを通る代々木の踏切の30年前の姿がこの映画で。 こだわった映像とキャラクターの設定で、ふとレオンを思い出した。 酷評もある最後のシーン、死んだかつての仲間のヤクザたちを心の片隅に置いて(チンピラの命はそもそも軽くはかないのでそれだけでも特別)一人堅気の生活に戻った少女を、あの曲で表現したと理解した。 薬師丸ひろこの歌がこの数日、頭から離れない。
この作品に関しては例のあのシーンしか知りませんが 笑、この度なんと...
この作品に関しては例のあのシーンしか知りませんが 笑、この度なんと地上波で放送とのことでようやく見ることに。
当たり前ですが役者の皆さんが若い 笑。特に主演の薬師丸ひろ子さんが初々しく、その他にも同級生役に柳沢慎吾さんや光石研さんなどの大御所さんが多数出演など、今考えるとちょっとした驚きのキャスト陣です。
ですが皆さん演技面に関しては当然ですがぎこちない 笑。
ストーリーも極道×セーラー女子高生という異色ながら興味をそそられる内容。流れとしては主人公が極道の後継者問題に巻き込まれる中で組同士の争いに巻き込まれていくのですが、この際主人公が普通の女子高生にしては肝が座りすぎていたり、家族同然の組員を殺されているにも関わらず敵組織で優雅にお茶会のようなものに参加していたりと、正直違和感を感じる面が多く、終始ツッコミを入れながら見ていました。何故か突然ドレス姿になってたし 笑。
最後もあれだけ派手なことをしたにも関わらずすんなり日常生活に戻れている点もん?と思う点ではありました。
結末としても約束は叶わず周りの人間がほとんど死んで終わるというある意味バッドエンドで終わるのでスッキリはしなかったです。
すげえおもしろい
設定ははちゃめちゃ。だけどすごくおもしろい。 ラストまで息が抜けなかった。 薬師丸ひろ子のオーラは十分として、渡瀬恒彦が光っていた。 脇の俳優陣、みんな若いなあ。 でも、たくさん死んだね。
充満する死の気配
再々…見。 絶頂期のアイドルをしてエロスとタナトスをべったり塗り込んだ一本。 田中陽造シナリオの真骨頂。 少女が生き輝く程に死の気配が充満し、男達は先を競うように死んでいく。 「トトロ」「幕末太陽傳」「蛇イチゴ」「戦メリ」…死の気配ゆえの傑作群。
薬師丸ひろ子、最高です
役者ぞろい。セリフがいい。「カイカン」の意味が半ばにちゃんとあるから美しく回収されている。そして、義太夫の語りにのって立ち去る姿は決まりに決まってた(そういえば原作者の赤川次郎さんは文楽好きで劇場ロビーでよくお見かけした)。最後、セーラー服に赤いヒール、下からの風にスカートがふわり。制服姿のマリリン・モンロー。〆の台詞も含めてカッコ良すぎ。 森村泰昌が彼女に「なった」理由がよくわかった。 こんなに遅くになって初めて見たけれど見て良かった。しあわせ。
カ・イ・カ・ン では無い…
元々、薬師丸ひろ子の顔は好きじゃないんだけど、この娘が大人気だったなんて… 作品としては、色々と実験的な映像も多く、女の子が主人公の青春映画とは思えない展開。ストーリーは微妙だけど、お笑いウルトラクイズ的なクレーンのシーンや、本物の暴走族と爆走するシーンなど、今じゃ考えられないシーンも多く、これが大衆に受け入れられた時代があったんだ(!?)って感じ(^_^;) まぁ、とりあえず、今見たら衝撃的なシーンは多いけど、面白い作品では無い気がする… それにしても、酒井敏也、柄本明、柳沢慎吾、光石研など、当たり前だけどみんな若い( °o°)
アイドルと歌の力と すけべ心
原作未読。 ライトミステリーの代名詞ともいえる赤川氏の作品。 う、う~ん、映画は突っ込みどころ一杯。 軽いタッチで進んでいく描写ではなく、泉には変にエロチックな描写をしながら、周りを演技派で固めて、コメディタッチではなく、結構重々しく撮っているからバランスが悪い。 「完璧版」のDVDを借りたらしい。 監督が思い描く”少女”にやらせたいことをやらせたような映画。 強引な、シーン、シーンを見せればいい、その繋がりなんて関係ないというような展開。 なので、主人公をはじめ登場人物の心情・行動原理を共感して追えない。シーンやカットごとに気持ちを切り替えてみる映画。 なんでこの映画があれほどヒットして、有名で、ファンがいるんだろうと思う。 一つは、そんなぶつ切りの設定の中でも、当時としたら印象に残るシーンがあるからか。 実際にはありえないが、校門でのお出迎え。”お嬢様”とか、”番長もの”でも、いろいろな形で、映画・ドラマ・アニメ・漫画でもあるシーン。しかもの取り合わせがおもしろい。 アイドルのクレーン釣り。無名の新人や落ち目の芸人を売り出すためではない。大切に扱われるはずと思っている観客の予想を裏切っての仕打ち。今でこそ、アクションするスターはいるけれど、このシーンて、アクションではなく罰ゲーム。初見時は、この後の銃撃シーンより記憶に残った。 そして、銃撃シーン。「か・い・か・ん…」。道義心的には突っ込み入れるが、やっぱりスカッとする。しかも、周りの子分たちが、泉を気遣っているさまが、またなんともこそばゆい。 かつ、渡瀬氏、大門氏、柄本氏、北村氏、寺田氏、三國氏ら脇を固める俳優のうまさ。今観てもしびれる。 そんな中にあって薬師丸さんの演技はイマイチ。 演技の質以前に、何してんの?という不可解な行動が多い。人が話しているのにああいうことしながら聴くとはなんだと怒鳴りたい場面とか、ぴょんぴょん飛び跳ねるとか、変な行動も多々あり。監督がやらせているんだろう。 なのに、目が薬師丸さんを追ってしまう。それがスター・アイドルのオ―ラなんだろう。 Wiki等を読むと、赤い口紅、赤いハイヒール…少女が女になる過程の…みたいなことが書かれていた。それって、男が描く、少女であり、女。不愉快になる。性の対象としてしか見ていないんだな。 ロマンポルノ出身の監督と知り納得。 そして、意味不明なラストにかぶって、あの有名な名曲が流れる。 薬師丸さんの伸びやかで鈴のような声と、心地よいサウンドと言ってみたい、言われてみたい胸キュンの歌詞。 この歌だけで、素敵な一本の映画を観た気になる。 歌って偉大だ。
薬師丸ひろ子の記念碑的作品
高校生の時リアルタイムで見た 角川映画って宣伝がすごくて今でいうメディアミックスの走りだったと思う 読んでから見るか見てから読むかって 当時すごい話題になってミーハーで見に行った 正直当時からあほらしい話って感想しかなかった 後の時をかける少女(原田知世)にははまったから角川アイドル映画全否定ではない 薬師丸ひろ子は飛び切りの美人ではないけど不思議な魅力ある子だなとは当時から感じてた あれから何十年か経って久々BS放送で見た やはりストーリーは荒唐無稽でばかばかしい限りなのだが映像なんかが今見るとかなり凝ってる 飽きずに最後まで観賞できたのはやはり薬師丸の魅力と渡瀬の名演のおかげかな 面白いか面白くないかと言えばやはりストーリーは面白くないけど薬師丸ひろ子がこの映画で大ブレークしたのは納得できるかな
赤川次郎原作。薬師丸ひろ子の人気を決定的なものとした作品。 女子高...
赤川次郎原作。薬師丸ひろ子の人気を決定的なものとした作品。 女子高生がヤクザの組長に。この設定だけの面白さ。はっきりいってストーリーははちゃめちゃだ。原作もそうなのかな。赤川次郎、当時は超人気でしたね。個人的にはあんまり合わなかった記憶。 しかしながら、本作、どことなくおしゃれなんですよね。映像なのか、何なのか、芸術センスのかけらもない私が妙にストーリー以外に惹きつけられました。カ・イ・カ・ン。
口紅とハイヒール
佐久間はヤクザの哀しさを泣く。雨が降って遂には土砂降り。組長ひろ子はその中で体操競技?佐久間の台詞をおうむ返し。ここ何処?ってか、ここ何? おかしなことが満載で書ききれない。それが意図された演出であり画であることはよく分かる。しかし、意味は分からないし、答えもないだろう。 個人的には、台風クラブが決定的な映画体験である。相米慎二のやることに文句はつけない。ある日、頭の中でそのワンカットが蘇ることもある。しかし、この映画がこの年の邦画収入1位で、薬師丸ひろ子の人気を決定づけたって、この時の日本人って何?30過ぎの映画監督と高校生女優による実験的でおかしな世界をメインストリームに据えたその意気の良さ。80年代の空気感。
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