劇場公開日 1996年6月15日

「あき竹城さんと絵沢萠子さんを偲んで」スーパーの女 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0あき竹城さんと絵沢萠子さんを偲んで

2023年1月3日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

知的

あき竹城さん
12月15日大腸癌のため東京都内の病院にて75歳で他界

絵沢萠子さん
12月26日老衰のため大阪市内の病院にて83歳で他界

監督と脚本は『お葬式』『タンポポ』『マルサの女』『ミンボーの女』の伊丹十三

正直屋はなにからなにまでダメなスーパーマーケット
ライバル店の安売り大魔王に押され潰れかけ
しかし専務の幼馴染が加わり次々と大改革を推し進め正直屋を立て直しレジチーフから副店長そして店長と出世するコメディー仕立てなサクセスストーリー
とてもためになる話
これは傑作
娯楽映画のお手本

ハゲの表現としてスクーター1台駐まれそうってのは強く印象に残った

消費者を完全に見下したいまどきあり得ないインチキぶりにドン引き

客のオバサン連中がオバサンというよりオバタリアン

遺影はなぜか津川さんの実父
伊丹監督の遊びだろう

クライマックスにトラックによるカーチェイスあり
娯楽映画をよくわかっていらっしゃる

鮮魚部チーフを演じた高橋長英が良かった
最後の最後で花子に歩み寄ることも含めて
最後まで悪党を演じた六平とは対照的

久々に再会した幼馴染の小林五郎に頼まれレジ係チーフとしてスーパーマーケット正直屋に勤めることなった井上花子に宮本信子
店を良くしたいという思いは強いが各部門のチーフたちには強くいえない正直屋の専務・小林五郎に津川雅彦
不正行為を繰り返す職人気質の精肉部チーフに六平直政
精肉部助手のタケちゃんに柳沢慎吾
精肉部助手のゴリに金萬福
元魚屋で職人気質の鮮魚部チーフに高橋長英
鮮魚部助手のキンちゃんに伊集院光
リパックに不満を持つ鮮魚部のパートさんに絵沢萠子
リパックに不満を持つ鮮魚部のパートさんに原日出子
青果部チーフのキヨちゃんに三宅裕司
吃音の青果部助手のみつるに津久井啓太
青果部スタッフにアゴ勇
売れ残りの鮮度が落ちた食材で惣菜を作ることに不満を持つ惣菜部チーフのウメさんにあき竹城
レジ係チーフのイクヨちゃんに松本明子
レタスとキャベツの区別がつかないレジ係に山田純世
88円の卵を28円と間違えてチラシを作って配布するミスをした販促部員に小堺一機
五郎の兄で正直屋の経営者で不動産関係も経営している小林一郎に金田龍之介
安売り大魔王と裏で繋がっていて客のことなど考えず利益ばかりを追い求める店長のキクニちゃんに矢野宣
元正直屋の職人でインチキスーパー安売り大魔王の社長に伊東四朗
安売り大魔王の店長にヨネスケ
安売り大魔王の店員に渡辺正行
愛犬を店内に持ち込む上品ぶった御婦人に野際陽子
1日の買い物額を2000円と決めている客に迫文代
常連客のオバサンに田嶋陽子
常連客のオバサンに阿知波悟美
常連客のオバサンに柴田理恵
常連客のオバサンに川俣しのぶ
おにぎり屋つるかめ食品の社長に岡本信人
精肉チーフとつるんで高い肉の横流しをしている屑肉業者に不破万作
デコトラ運転手に佐藤蛾次郎
カモメ漁港のおじさんに奥村公延
カモメ漁港のおばさんに石井トミコ

野川新栄