新・平家物語のレビュー・感想・評価
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清盛が権力を握るであろう続編が観たくてウズウズしてくる
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この映画は面白い。
序盤は、清盛自身の出自に関する苦悩。
中盤は、既存勢力の公卿との軋轢と平家の台頭。
終盤は山門の僧兵との争い。
ラストには、覇権を狙う野望を心に誓って、続編へ続く、みたいな極めて分かり易い構成になっています。
本格的な殺陣はなくて、少々の小競合いの場面が多いのだけれども、それが背景の陰険な政争を象徴していて説得力がありました。
序盤に、公家の豪奢な生活と侍達の質素な暮らしが、総天然色の画面上で上手く描き分けられていると思います。
若い市川雷蔵さんの迫力あるセリフ廻しと見栄切りが痛快。
中盤は、陰謀が渦巻くモヤモヤしたやりとりが続いて、ちょっとダレるけれど、終盤に入ると雪崩れ込むように僧兵の強訴の場面となる。
叡山での夜の大集会などエキストラ大動員で迫力があり、物語の流れ的にも、この映画の大きな山場だと思います。
清盛が権力を握るであろう続編が観たくて、ウズウズしてきますね。
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