人生劇場 第一部

劇場公開日:

解説

尾崎士郎の原作を「泣虫記者」の八木保太郎、「思春期」の棚田吾郎が共同脚色し、「慟哭」の佐分利信が監督する東映東京作品。芸術祭参加作品として社長大川博が製作総指揮に当っている。撮影、音楽はそれぞれ「慟哭」の藤井静、早坂文雄。出演者は佐分利信、主役瓢吉に新人の舟橋元が抜擢されている他、「慟哭」の北林谷栄、「彼を殺すな」の高峰三枝子、「結婚案内」の島崎雪子、「清水の次郎長伝」の月形龍之介、「暗黒街の鬼」の片岡千恵蔵など。

1952年製作/78分/日本
原題または英題:The "Life" Theater
劇場公開日:1952年11月6日

ストーリー

父瓢太郎の死に遭って帰省した三州吉良の豪家の一人息子青成瓢吉は、幼い頃彼の初恋の人、今は新橋の名妓光龍であるおりんの帰村騒ぎをよそに、家財の整理をすまし、母おみねを父の親友こんにゃく和尚に預けて、再び出京した。故人瓢太郎の風格を慕う侠客吉良常も又、瓢吉の後を追って上京したが、都の酒は彼に苦く、やがて東京--上海を股にかける漂泊の人となった。一方早稲田大学に籍をおく瓢吉は、総長夫人像の建設反対運動を媒ちとして夏村、吹岡等数人の心友を得たが、運動の敗退、料亭の女お袖をめぐる三角関係などが重なるにつれ、やがて彼らはそれぞれの道へと別れてゆくのだった。瓢吉と吹岡は文学に志した。一夏、創作の場所を求めて彼らは房州の漁村に移り住んだが、しばしば瓢吉の作品の甘さを指摘する吹岡が、お袖との三角関係を素材に、瓢吉を中傷するていの作品を書いて、彼を憤激させた。詰られて泣きながら自信のない我が身を告白する吹岡。--憂悶と異様な悲しみにひしがれ、浜辺にさまよい出た瓢吉は、とある砂丘に初恋の人おりんの姿を見出した。今は代議士夫人となった彼女との束の間の語らいで、瓢吉は心も洗われ、しみじみ青い海に目を放つのだった。

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