次郎長三国志 第七部 初祝い清水港のレビュー・感想・評価
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ねえちゃんが優しくしてくれるから、嬉しくて泣くんだよお。 母ちゃんがいないから、悲しくて泣くんだよお。
マキノ雅弘監督作次郎長三国志の第7部。第4部、第5部と鑑賞して、第6部を見逃している。
個人的には村上元三の原作を読んでいるのでスジは終えるのだが、脚色も多いので、ちょっと焦れる。
旅先でお蝶が死んで、百ケ日が済むまで喧嘩は御法度の次郎長一家、仇の保下田の久六を迎え撃つ顛末がこの段の山場。河豚に当たって四苦八苦する次郎長一家は描くものの、そうアレンジしたか、と感心。この方が威勢がいいし大衆受けしますわね。
講談の歯切れよさと、浪曲の人情を踏襲する筋書きもよく、石松と三五郎の名コンビも健在。若き長門裕之のみずみずしさもまたいいねえ。
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