劇場公開日 1972年8月25日

「昭和も大変だった史紐解き鑑賞第二弾」女囚701号 さそり ハルクマールさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5昭和も大変だった史紐解き鑑賞第二弾

2024年3月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

第二弾は当時大ブームを巻き起こした女囚シリーズの日本のマスターピース。
女囚モノ映画は古くは1930年代からあったそうで、それをエンタメに昇華させたのが1971年公開の、残酷女刑務所(1mmもセンスを感じさせない邦題が素晴らしい)、刑務所モノにエロ要素をふんだんに盛り込んだことである筋からの人気が爆発。
まあ、エロいおっさん界隈ですね。

だいたい基本プロットは決まっていて、冤罪で刑務所に放り込まれた主人公(巨乳)が看守やら他の女囚人にゴリゴリにいじめられ、更にお約束の無駄なおっ牌タイムをふんだんに交えつつ、最後に虐めた奴らを倍返しだ!で終わりという展開。

日本でもいくつかの女囚モノがあった中で、この映画が上映され大ヒットをする。
えー、ストーリーは上に書いた基本プロットを95%程度踏襲しております。
そんなんどうでもええんですよ、ストーリーは。

とにかくこの映画が何故ヒットしたのか?理由は大変簡単で、いっぱいのおっ牌…違う、主人公の梶芽衣子さんの目力、眼力、これに尽きる。もう、どんな理不尽を受けようが、どんなに体を弄ばれようが、激しく加虐されようが、その目力は一切衰えない、ホセ・メンドーサにボコボコにされつつ、まだ目が死んでねぇんだよ、と団平のおっちゃんに言われたジョーの如く、その目は鋭く輝いてます。梶さんの女囚モノ主人公としては慎ましやかなお胸を見てダラーと伸びた鼻の下も、その目力で見据えられて一瞬で戻ります。

他の囚人の皆さんも千差万別、でも皆さんほぼ牌出してきます。が!中には、んん、ちょっとご勘弁を…というシーンも。こんなにパンイチ女子に萎える映画も珍しいかも。
だいぶしんどいパンチラ、パンモロ

演出はちょっと好みが出るかも。斬新やなーと思うシーンもいくつもあったけど、反面苦笑いしてしまうような過剰演出もチラホラ。そこで萎えそうな自分を梶芽衣子さんがキッと睨みつける。はい、文句ございません。

そんなわけで、もう梶芽衣子ありき、梶芽衣子無くして女囚さそり無しと言い切れる一本だった。

あ、またもや夏八木さんが出てきて美味しいところを持っていった。くそー、このおっさん!と思ったら今回はしっかり倍返しされてました。
夏八木さんいることろエロあり、マジでズルくてエロい人やらせたら世界一だと思うわ。

ハルクマール