昭和元禄ハレンチ節

劇場公開日:

解説

「リオの若大将」の田波靖男が脚本を執筆し、「こわしや甚六」の市村泰一が新人の長谷部利朗と組んで監督した喜劇。撮影は「新 いれずみ無残 鉄火の仁義」の小杉正雄が担当。

1968年製作/92分/日本
原題または英題:Never Say Die
配給:松竹
劇場公開日:1968年8月3日

ストーリー

飲む、打つ、買うの好きな森本は日宝製薬の営業部員で、ある日、社員旅行の幹事を引き受けた。箱根の宿で宴会が始ってみると、隣でもやはり宴会が行なわれていた。よくみると、日宝のライバル東洋薬品の社員、吉村、氏家たちである。両者の反目は、ついに乱闘にまで発展してしまった。そんなある日、大阪の有数な薬問屋の若社長が上京してきた。森本と吉村は、お互いに対抗意識を燃やしながら若社長に接近したが、当の若社長はさんざん二人に接待させた挙句、取引きを蹴ってしまった。あとに残ったのは料亭やクラブの請求書で、二人は会社から大目玉を食ってしまったのである。森本をなぐさめたのは研究所の大沢博士だったが、森本はその娘の晴美には一目惚れしてしまった。翌日、晴美の勤める銀座ファーマシーを訪れた森本は、そこで吉村と出会った。吉村もまた先日の失敗で、ファーマシーの派遣店員に格下げされたのだ。二人は再び、晴美を間に争うことになったのである。そんな時、金にならない研究ばかりしている大沢がクビにたってしまった。晴美の愛を得たさに、森本と吉村は大沢の研究材料を揃えてやるのだった。しかし、そのため二人もまたクビになってしまった。一方、大沢はガンの新薬を発明し、新薬の特許を二人に任すことにした。新薬の発明に、二人をクビにした会社のお偉方が駆けつけてきたが、二人はさんざん接待させた挙句、会社の申し出を断って、溜飯をさげたのだった。二人は実は、新会社を作って新薬の製造を図っていたのだが、資金の目途がつかず、行きづまっていたのだ。そんなとき、米国の大製薬会社の御曹子が、この話に乗ってきた。二人は大喜びだったが、好事魔多し、彼は晴美の婚約者だったのである。

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