「無差別通り魔殺人への憤りが貫徹した愛とメッセージの結晶」衝動殺人 息子よ Gustavさんの映画レビュー(感想・評価)
無差別通り魔殺人への憤りが貫徹した愛とメッセージの結晶
木下惠介監督の復活に拍手!
全盛期の映像美は無い。無差別通り魔殺人事件の社会問題に対する木下監督の憤りが、全編を通して貫かれ迷いがない。愛とメッセージの結晶。今日的なテーマを監督独自の叙情性と社会批評のバランスの上に表現した力作。主演若山富三郎の熱演と高峰秀子の秀演が作品の品格になる。
1979年 12月9日 飯田橋佳作座
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