ジュリエット・ゲームのレビュー・感想・評価
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走る!走る!村上弘明。疾走感が最高!
フジテレビ制作のバブリーな映画だと思いこんでいたためか、今まで未見だったのが惜しまれる。ストーリーもちょっと不思議感漂うものの、一からやり直すことと、死ぬか狂うかという愛の結末が気になってしょうがなくなる作品でした。
山崎正彦(村上弘明)が受け持つ5年3組の創立記念祭での演劇が「ゲゲゲの鬼太郎」から「ロミオとジュリエット」に変更させられた。生徒たちは不満で怒りまくるが、教頭(村野武範)の命令だから逆らえない。山崎はかつて所属していた劇団“空飛ぶクジラ”の演劇を生徒たちに見せて、やる気を起こさせる。
その一方、小説家を目指す妻(手塚理美)とは離婚寸前で傷心気味の山崎。駅のホームで出会った不思議な女性・真知子(国生さゆり)に一目惚れし、行く先々で遭遇したため、逆にストーカーのように追いかけることになってしまう。
ストーリー的にはつかみどころのない部分もあるが、村上目線で追っていくと分かりやすい。2枚目で女に不自由してなさそうなのに、外見だけでは判断できないもの。シャイで優柔不断で一途な性格はけっこう共感できるキャラなのだ。
さらにコメディ要素、パロディ要素も満載であり、「君の名は」の真知子という部分や、シンデレラみたいな部分、もちろん「ロミオとジュリエット」のラストシーンについても問題提起している。自虐ネタとして仮面ライダーやビタミン剤のネタ、村野武範にいたっては「飛び出せ!青春」ネタまで披露している。
ずっと走り続けていた村上だが、クライマックスのチェイスシーンはさらに凄い!電車の中の疾走から、ボート、チャリ、スケボーと、スタント無しの危険なアクションを体当たり演技しているのです。また、忌野清志郎の「スタンド・バイ・ミー」、「トランジスタ・ラジオ(RC)」、「スローバラード(RC)」がいい雰囲気を醸し出していて、「授業をさぼって~♪」というフレーズが村上の心情をよく表していた。
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