「雲をこじ開けろ!」首都消失 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
雲をこじ開けろ!
バブル全盛期に入るのだろうか、なんともいい加減な脚本、また製作。原因究明よりも、その後の展開が面白いはずなんだろうけど、ソ連の艦隊も日本に向ってるとか、冷戦時代末期の危機感をあおるような描写もあったため、どことなくのめり込めない作品に仕上がってしまった。シングルマザーのアナウンサーが取材者魂を燃やして一人現場に立ち向かう姿と、その彼女といい関係にあったテレビ局員の山下真司が中心で、そこへ電機会社部長の渡瀬恒彦が割り込んでくる三角関係のドラマもメイン。まぁ、それが面白ければいいのに、面白くないんだなぁ・・・
雲に覆われた東京の描写が全く無いというのも斬新なんだろうけど、何人の人が亡くなっているのかもわからない。最後には北斗電機の技術力で雲をこじあける(?)形で結末を迎えるのだが、そのハッピーエンディングの爽快感さえ無いのだ。もちろん、この後の兵庫淡路大震災や東北の震災を経験した日本人にとってみればディザスター感が皆無に思えるんだろうけど・・・
ただ、雲の縁で作戦を練ってる横でお祭り騒ぎになっていたり、バンド演奏してたりする描写は面白い。この身勝手な人たちをもっとメインにすれば社会派ともとれる内容になっていたのにな~
あ"ーっ!!
kossyさん、この映画に僕、出てるんですよ(笑)
「首都喪失」ですよね、急に思い出しました。
雲を破壊するためにレーザー砲を積んだ特殊車両、あのトラックを運転して山際まで進むシーンです。トラックを運転しているのが僕なんですよ。
⇒実際は逆回しで崖っぷちから車をバックして撮りました。
撮影していてもつまらなかったのですが、完成してもやはりその域を出なかったんですね。
トホホです。
DVDレンタルしてみます。