「陪審員裁判の裏側」12人の優しい日本人 akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
陪審員裁判の裏側
犯罪者になってしまった人の人生を裁くということ。
犯罪者にされたかもしれず、そもそも冤罪かもしれないということもある。
犯罪それ自体を裁くには、それなりの見識が必要である。
かなり久しぶりの二回目だが、今回は、のめり込むように見てしまった。以前見た時よりもはるかに面白かった。室内劇の雰囲気は覚えていたが、筋や内容はまったく覚えていなかった。話の中に没頭できていなかったのだ。
その人を許すか許さないか。その行為を許すか許さないか。
裁く人にも裁けるだけの資格はあるのか。
裁かれる立場に立つ可能性はないのか。
見落とされていることはないのか。
あえて隠されている真実はないのか。
その罪はどのくらいの重さなのか。
いろいろ考えると多分、深みにはまってゆくが、本作は軽いコメディ仕立てなので、入りやすいと思う。
密室劇ではあるが、数回ほどドアの外に出たり、トイレに行く場面はある。
しかしほぼ室内である。
数時間に及ぶお互いに名前も職業も知らない人同士の議論。
台詞を全てちゃんと聞き取り、演技もしっかり見たつもりだ。
以下はわたしのメモ
計画殺人 死刑
傷害致死 執行判決付き有罪
正当防衛 無罪
1号 陪審員二回目。体育教師。多数決が好き。演:塩見三省
2号 結婚しているが別居中。被告を有罪にしたがっている男。演:相島一之
3号 上田耕一さん。多分、バーのマスターのような仕事。
4号 初老の男。直感は鋭い。二瓶鮫一
5 中村まりこ。手帳。メモ魔。
6 大河内浩 会社員で忙しい。
7 梶原善 若い!かなりユニークなキャラクター。最初、加害者を無罪にしようとしていたのは、被害者の男を憎んでいたから。被害者と面識はないが、嫉妬していた。
8 山下容莉枝 若い女性。わりとまじめ。
9 村松克巳。歯医者だが、銀行員と偽っている。議論好き。
10 林美智子 人のいいおばさん。鼻血をだす。
11 豊川悦司 弁護士と偽ったが、役者。頭がいい。
12 加藤善博 髭をはやした男。最後に被害者が自殺をしたという意見を述べる。(なんと加藤さん自身も自殺されていた)
守衛 久保晶
ピザの配達人 近藤芳正