劇場公開日 2021年12月4日

十九歳の地図のレビュー・感想・評価

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4.0柳町のデビュー作。

2023年12月23日
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鑑賞方法:VOD

原作は読んだことがない。ただ中上健次の書く舞台である和歌山に自らの故郷・茨城を重ね合わせていることは事実のようだ。但し文化的背景はかなり異なる。その辺は十二分に含めた上での舞台・三ノ輪なのだろう。少し極端であり今の若い人が見えどうかは疑問だが、自分にとってそこには間違いなくかつての自分が映し出されている。

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mark108hello

4.0こう言う話好きです

2023年7月1日
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なんともならない状況で何にもできない若者。 本間優二さんめっちゃ良かった。可愛さと危なっかしさが良い。好きになっちゃった。 お話もなんともならないところが良い。 昭和のこう言う燻った若者の葛藤と破壊みたいな映画もっと見たい。

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ばんびさん

3.5世の中バツだらけ

2022年10月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

手の込んだ陰湿なストレス発散、解消法が生き甲斐のように、暴走族の素人が素朴に思える雰囲気を醸し出しながら垣間見れる狂気性を炸裂させる一歩手前、下手な演技でも演じていなくてもメチャクチャな存在感が魅力的な本間優二、関わりたくない面倒な臭気をプンプンに漂わせながら憎めない蟹江敬三がプロの役者として作品を成立させているような。 新聞配達の過酷さが伝わってくる、まるで日本のスラム街のように人々が当たり前に生活している底辺の沼から抜け出せない麻痺した感覚が、それを象徴しているマリアの痛々しい行動全てに恐怖を感じてしまう。 事は起こさずにこのまま鬱屈した気持ちを抱えながら普通に結婚したりして生活する吉岡を想像すると尚更に怖さが増してくる。

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万年 東一

4.0こういう映画は今や作れないよね

2022年6月1日
スマートフォンから投稿

もう数十年にもなるだろうか? 多感な学生時代に薄暗い小劇場(確か文芸地下だったと思う)で一人、悶々と肩をすぼめて観て以来、たまたまアマゾンプライムサーフして観てしまいました。 「しまいました」というのは、私の場合、この手の映画を見るには、結構「気合」がいるわけで観終わったあともその気分をひきずってしまうからなのです。 あの時は、どうしようもない、暗鬱とした、救われない気持ちで劇場を後にして、街をあてもなく彷徨った記憶があるんだけど今回、感性も鈍化してしまって、ある意味、残りの生に対して諦観みたいなものも持ち始めた年代になって観てみると当時のインパクトは感じなかったですね。 ただ、描かれている同年代の鬱屈は、逆にリアルに解るし、映画の中に描かれてた荒涼とした風景は今の私の中で吹きさらし始めたのかもしれない・・ 蟹江敬三がジョーカーのホアキン・フェニックスのようで素晴らしかった!

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Shiroko

1.0う~ん

2021年12月14日
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鑑賞方法:映画館

なんだかなぁ~ バツばっかり

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かん

3.0それぞれの、心の闇

2021年12月10日
PCから投稿

1979年の作品を、2021年に観た。 キャンディーズの「春一番」が流れている。 舞台の東京都北区王子には「王子スラム」との一画が存在してる。 主人公吉岡が自作の地図にそう記していたので。 人々はまだ「新聞をとること」を当たり前にしている時代の物語だ。 吉岡は世間に参入できない。 屈折した批評家のポジションで世を斬りまくる。 新聞配達の自分にカステラを振る舞ってくれる家族にも「偽善者」とのレッテルを貼って。 どうやら性的に問題を抱えているようで(不能者なのか非異性愛者なのかは不明) それが彼の心の闇の源泉のようである。 周囲の者たちもまた、みなそれぞれに闇を抱えて生きている。 闇を飼いならしたり、闇から逃げようとしても失敗したり、それぞれだが、 皆「なんとか生きていく」ことで折り合いをつけている。 吉岡19才、この先闇と折り合いをつけて生きていくのか。いかないのか。

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BBB

4.5透徹したリアリズム

2021年12月9日
Androidアプリから投稿

主人公が書く地図にはマルはない。すべてバツ。 新聞配達として走り抜ける町の人々のことごとくが鬱屈と憤懣の種になる。 それらの人々の短いスケッチの的確さとリアルさ。 一瞬自分が右翼になった姿をイメージする場面があるが、この青年は紛れもなく40年以上後の今と地続きにある。 今だったら配達は外国人がかなり肩代わりしているだろうが、それを予告するかのように外国人の姿が散見する。 柳町光男監督はこの後原作者中上健二と組んだ「火まつり」では日本の現代に生きる神話世界を描き、さらにアジアとの結びつきにも視界を広げた。

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prisoner

3.0中上健次原作

2021年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

地方から上京し、新聞販売店に住み込みで、予備校に通っている主人公(本間優二)は、人生に鬱屈した思いを抱いている。 同僚の中年のおっさん(蟹江敬三)を軽蔑しているのだが、離れられない。 配達先を調べ、嫌がらせの電話をしているのだが、そのうち嫌がらせでは済まなくなる。 この青年はどうなるのかなぁ。

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いやよセブン

3.5どういう具合に生きていったらいいか、分からない

2020年10月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

絶望だ、ぜつぼうだ ○ね、みんな○んじまえ! 19歳予備校生の孤独感、厭世観、童貞感が、ほぼ同じ境遇にいる僕は共感することができた。

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Yushi

3.0金がないから体で払う?

2019年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 いつも吠えられていた犬を軒下にぶら下げる。脅迫まがいのイタズラ電話。鬱憤をはらすためとはいえ、鬱屈した19歳。同じく住み込みで働く紺野(蟹江)に誘われ、女子高生に声をかける。彼は“かさぶただらけのマリア様”と崇める情婦(沖山)とときどき寝ているのだが、彼女の男は紺野だけではない。脚に大きな傷があるマリアはビルの8階から飛び降り自殺を図ったことがあるという。  吉岡は新聞仲間からも“童貞”だと蔑まれたりして、予備校にもまともに通ってない。新聞配達員が低く見られることから鬱屈はつのり、イタズラ電話もエスカレートする。地図作りも手の込んだものとなっていくのだ・・・  そんな折、借金まみれの紺野は八百屋に押し入り、強盗犯として逮捕される。中途半端な刺青をしている紺野に対し行為を抱いていた吉岡はマリアを責める。  リアルな新聞青年の姿。牛乳を盗むのは当たり前のことのように描かれているが、こんな映画を見せられると、新聞奨学生にならなくてよかったとホッとしてしまう。年代を見ても、同じ世代だもん。それにしても、単に嫌がらせされただけでなく、親切にお茶を出してくれる家庭であっても“偽善者”として×印をつけてゆく吉岡。鬱屈しすぎ・・・  タクシー運転手(柳家小三治)が「最後に拾った女が金がないから体で払うと言って、いただいちゃったよ」と言ってた。GPSのついてる現代じゃありえない話。あったら、即クビ。

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kossy

3.0バツひとつ

2016年8月7日
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柳町作品のカニエさんはほんと抜群。

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pigeyes