Shall We ダンス?のレビュー・感想・評価
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【周防正行監督(脚本・原案も)が邦画界に新たな歴史を刻んだコメディの傑作。<周防監督に追随する人材は三谷監督と矢口監督と信じている>】
映画の内容は人口に膾炙しているので、わざわざ書かないが、当時のパンフレット(1996年1月27日発行版)を読むと、周防監督のキャスティングの妙に驚く。
その後、奥さんになられた草刈民代さん演じる岸川舞(草刈さんって歳取らないよなあ)を始めとして、
・竹中直人(あの怪しげなアフロカツラが舞う光景は忘れ難い)演じる普段は気弱な青木
・抜群の存在感で観客を笑いに導いた渡辺えり子(高橋豊子)
・今作の主人公で今や邦画を代表する役者になった役所広司(迷えるサラリーマン杉山、帰宅途中の駅から岸川舞の寂しげな姿に惹かれてダンスをする事に・・)当たり前だが、若い。(当時40歳)
・杉山と距離感が出てきていた妻の昌子を演じる原日出子(真面目一筋の夫の帰りが遅くなり、香水の香りがついた夫のワイシャツを嗅ぎ、心配の余り私立探偵を雇うことに・・)
他、当時の周防監督のミューズだった歌姫ナツコ演じる清水美沙、柄本明・・滔々たるメンバーである。
又、この作品で「BRACKPOOL」を知り、十数年後の「ブラックスワン」でその存在を思い出した。面白きかな、映画の連鎖。
何度観ても面白い、近年のコメディ邦画の傑作。
<1996年1月28日 劇場にて鑑賞>
竹中直人と草刈民代
久しぶりに観たくなった。 何度観ても好きだ。 この生活が幸せだと思...
色褪せない名作
テレビで何度も観ている作品だけれど、
きちんとノーカットを劇場で観るチャンスがあったので改めて鑑賞。
一言で、本当に良かった!!
大仰な話ではないけど、平凡な人々が何かに打ち込むことで
特別な自分、生きている自分を見付けていく姿と
夫婦の心のすれ違いと再生に泣けてしまった。
丁寧な脚本で、主人公がダンスにのめり込んでゆく過程も
無理なく納得できた。
ただ一つ、竹中直人が若干やり過ぎなシーンもあって
もしも今の彼ならもう少し抑えた演技で
まろやかに演じただろうな〜と思ったりするのも、
何年も経ってから映画を見直す面白さかもしれない。
たった21年前の映画でそれほど好景気な時期でもないけど
マイホームを買ったばかりのサラリーマンが月に1万以上
趣味に小遣いをつぎ込めていたり、
会社の中もなんとなくのんびり感があって
まだ、世の中全体がギスギスしてなくて
なんだか観ていてホッとした。
この映画でグッと知名度の上がった
草村玲子(たま子先生)のナチュラルで力強い演技も印象的。
草刈民代のダンスの美しさに加えて
何より、当時のソシアルダンスの一流ダンサーが
こぞって参加しているので、
ダンスシーンも見所満載のとても素敵な名作だと思う。
今回1日だけのデパートの企画で
大阪の大丸心斎橋劇場にてフィルム上映で鑑賞。
映画館では無いので初めて行きましたが、前列ブロック以外は
しっかり段差のある観やすい座席で案外良かったです。
ただ飲食禁止なのでポップコーンは無し〜〜(笑)
紛う事無き名作!伯爵品質保証の一作(=´∀`)人(´∀`=)
平凡に飽きて、何か違う世界に足を踏み入れてみたい
総合:70点
ストーリー: 75
キャスト: 70
演出: 70
ビジュアル: 65
音楽: 70
窓辺の憂い顔の女に惹かれたのも、日常に少し物足りなさを感じていたから。平凡な生活を送っていても、何かの偶然のきっかけで新しい扉を開けると、そこに何かがあることがある。始まりの原因はどうでもよくて、始まった後の何かがもたらしてくれるものが大切。人には夢中になれるものとかやりたいこととかそういうものがあったほうが人生は充実しより幸せになれる。会社と家の往復だけじゃつまらない。主人公たちを少しだけ変えて充実感をもたらすものは、恥ずかしくてとても世間には公言できない社交ダンスでした。それでも何もない日常より、ちょっとくらい恥ずかしくてもちょっとくらい問題が発生しても、何かあったほうがずっといい。そんなことを滑稽に少し真面目に描いた映画でした。
元々バレー・ダンサーの草刈民代の技術に加えて屈折した女の設定はなかなかでした。竹中直人は相変わらずの個性的演技なのだが、どうもちょっと表現が大袈裟でやりすぎのように思える。
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