しのぶの明日

劇場公開日:

解説

車の事故で中途失明した娘が、盲導犬と共に明日に向かって生きぬいていく姿を描く。原作、脚本は柴田輝二、監督は上野英隆、撮影は「さよならジュピター」の原一民がそれぞれ担当。

1984年製作/107分/日本
配給:日本ヘラルド
劇場公開日:1984年11月10日

ストーリー

浅草界隈で知らぬ者なし、という老舗の日本そば屋・高木庵のひとり娘しのぶは、明るい性格のスポーツ・ギャルで、器量よしの評判娘。父親の徳太郎は高木庵の三代目、彼の母親かな、妻の多津子もまた絵にかいたような下町育ちである。徳太郎の幼馴染である不動産業社長の鎌田健造が、観音裏に建てようとしている高層ビルをめぐって、高木庵の父と娘は真っ向から対立していた。昔かたぎの徳太郎が、この浅草に高層ビルとは何事だと息巻くのに対して、現代娘のしのぶは、そのビルに高木庵を移して新しい商法での日本そば屋の将来を夢見ているのだ。ある日、しのぶは恋人でもある健造の息子・健一と八丈島へ旅行に出かけた。帰途、旅の疲れで睡魔に襲われた健一が車のハンドルを切りそこねて、他の車と激突し横転した。健一は幸いにして軽いムチ打ち症で済んだものの、しのぶは視神経管損傷という診断で、手術をした結果、失明した。深い加害者意識を持つ健一は、しのぶとの結婚を徳太郎に強く申し出たが、しのぶは終生、彼の荷物になることを思うと断った。光を失った絶望から、しのぶは自殺を計り、すんでのところでかなに救われる。そんな折、親友・雅代の紹介によって、しのぶは盲導犬の訓練士・佐野和也を知った。「歩けば道は自然にひらける」と説く和也は、しのぶの社会復帰リハビリを東京都心身障害者センターの上村訓練士に依頼した。盲人の歩行訓練を主とする上村のもとで、しのぶは懸命に歩行を学んだ。やがて彼女は、上村の手から和也にバトン・タッチされた。マンツーマン方式の特訓で、しのぶは何度も和也の叱言を浴びるが、レッスンを離れると仏のように変身する彼に、次第に心惹かれるものを感じていた。しのぶにはアニーという盲導犬が与えられた。入所後一ヵ月、彼女はアニーと共に小金井の訓練所から我が家へ帰った。健造は和也に訓練所の新築寄贈を約束した。久しぶりに、家族全員と心温い友人知人に囲まれたしのぶは、電話交換手の職業訓練を受けることを告げた。

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