死闘の伝説
劇場公開日 1963年8月11日
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冒頭からナレーションが覚悟を求める。横山ホットブラザーズのノコギリのような音が不安を掻き立てる。きっかけは分かりやすい。村八分から殺戮にまで移行する村人の炎上の推移が丁寧である。官吏が止めれぬところまできた時に歯止めは効かなくなる。正統性は自らにあると覚悟した者達。安全装置をかける術のない者がタクトを振る。見応えのある役者陣が揃い、いずれも貴重なカットである。一方で名を知らぬ農民役の顔芸もただならない。
とてもいい!小さな不満が積み重なると、人間はこんな考えられないような行動に出る、というのがよくわかる。なんとなく西部劇風だが、主人公たちを追い詰める「悪役」は、ふだん額に汗するフツーの農民たちなのだ。また、それを強調させる、冒頭とラストのカラーパート。戦時下の話だが、いま、世界中で似たようなことが起こっているのでは?
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