「討つではなく殺す!白雪を赤く染める暗殺集団!」四十七人の刺客 ratienさんの映画レビュー(感想・評価)
討つではなく殺す!白雪を赤く染める暗殺集団!
年末と言えばこれ!って感じで、お馴染みの「忠臣蔵」。実際に起きた赤穂浪士の敵討ちの話ではあるが、江戸時代に舞台化されたものが広く知られ、現代に伝えられたと聞いている。
そんな中で、本作は従来の忠臣蔵とは異なり、最も史実に基づいたものとして、当時騒がれたと記憶している。
大石内蔵助を高倉健さんが演じ、メチャクチャ渋く魅せてくれる。
作品自体もドキュメンタリーのように淡々と進んていき、四十七士の衣装にしても、従来の有名な格好ではなく、まるで忍者のような黒装束となっている。陣太鼓も無い。
討ち入りの状況や吉良の最期にしても、従来のチャンバラとは違って見えた。
忠臣蔵は敵討ちの話なので、男の物語というイメージも強いが、本作では女優陣もなかなか豪華だと思う。浅丘さんや宮沢さんが華を添えている。
テレビで放映されていた勧善懲悪の単純な時代劇とは異なり、リアルに描かれた時代劇として面白かった。
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