シコふんじゃった。のレビュー・感想・評価
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らしさ満載の相撲喜劇
イメージどおりの周防監督作品でおもしろい。
俳優陣は若いけどすでにいまと同じ雰囲気を纏っている。
竹中直人はほんとそのまんま。コミカルでクスっとさせられるのに最後の試合は妙にカッコいいんだからズルい。
本木雅弘はカッコいいんだけど、ちょっとズルくて抜けてる感じが憎めないいいやつ。
正子さんはマジでカッコいいっす!
展開も分かりやすいしテンポも良いから鑑賞しやすい良作です。
俳優陣のふんどし😊一丁の丸裸演技に敬意を表して…
92年のロードショー以来の鑑賞。
キネマ旬報ベストテンでは第1位選出
の高評価作品だったが、
何故か私の中では、
中盤2/3までは傑作、残りの1/3は駄作、
との印象が残っていた映画。
改めて観てみて、脚本としての大筋は、
・卒業単位目当ての相撲部入り、
~OBへの「勝ちゃいいんだろ」発言、
~そしてまさかのリーグ戦の展開、
と良くは出来ている。
しかし、細部における演出と脚本としては、
・コメディとしても、
・スポ根ものとしても、
・人情ドラマとしても、
・人間成長物語としても、
全般的に中途半端な作品に感じてしまった。
そんな中、主人公が相撲部に来て、
「ピアスはダメなの」と反応した場面には、
会社時代に、ピアスをしてきた新入社員が
注意をされた時に全く同じ反応をしたことを
思い出し、思わずニヤリだったが、
まわしとふんどしの掛け合いのシーンなど、
前半の一部にこそ笑えて観れていたものの、
終盤の繰り返しの過ぎるリーグ戦の描写
も含め、
次第に、その荒唐無稽さに、
安易さとユーモアの質にそのものに
違和感を感じ始めてしまい、
残念ながら、今回は全般的に全く乗れない
鑑賞となった。
この作品の前に、是枝監督の
「そして父になる」を再鑑賞して、
その優れた作品性に気付き
高評価に変えたばかりだったが、
残念ながら、この作品は逆の結果となった。
したがって、
キネマ旬報ベストワン作品とは承服しにくい
鑑賞後感なので、
ここでの評価としては
せいぜい🌟2つのところなのだが、
俳優陣のふんどし😊一丁の丸裸演技に
敬意を表して、🌟3つにさせて頂きました。
団体戦は熱くなる
夏合宿を経て強くなってからの対戦は、取り組みのひとつひとつに「がんばれ」と力が入った。団体戦で部員や先輩や応援団の声援が背中を押してくれる。その応援の本気度が伝わってきて、見ている自分も「勝ってほしい」と強く思った。この真剣さ、熱さがこの映画の見どころだと思う。
竹中直人の演技がさすが。生身の人間なのにマンガでデフォルメしたような動きがすごい。特に初勝利をあげる時の動きは誰も真似できなさそう。ミスター・ビーンを超えているかもしれない。
素人が短期間で強くなるための工夫や、勝つための作戦とか才能が元々あったとか、そういう場面がもっとあっても良かった気がする。実際にはそんなに簡単に勝てないと思うので。
おもしろい
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大学生の本木が単位が足りず、教授に促されて相撲部の大会に出る。
その大会に出ないと廃部になるのに部員が1人しかいなかったからで、
その教授は相撲部OBの元学生横綱のため、それを避けたいのだった。
他にも人数を集めて何とか大会に出たが、全員が全試合で敗れる。
さんざんな結果にOB六平が激怒。本木らはキレて入部し本気モードに。
そして何と次の大会で優勝、上位リーグへの入れ替え戦でも勝利。
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何となくみんな相撲がサマになってたし、おもしろい。
軽薄野郎だったが、ついつい流れで相撲に本気になった本木。
試合中にいつも下痢ピーになって勝った事のない竹中。
気が弱く影も薄いが、眼鏡を外したら力を発揮できる奴。
まわし姿になるのを最後の最後まで拒否る外国人。
さらには微笑ましいくらい相撲好きで期待がつい感情的に出る六平。
元学生横綱で、学生らに火がつくと自分の指導にも火がついた柄本。
色っぽいが男勝りで何事にも筋が通った清水。
男のフリをして試合に出たデブ女。
まあそんなに短期間で強くなるはずないやんって思うけど、
これだけキャラ立ってたら、そりゃおもろいわな(場)
昔観て面白かったという記憶があった。 改めて最近視聴した。 当時は...
昔観て面白かったという記憶があった。
改めて最近視聴した。
当時は現代的だったが今となってはノスタルジック。
若い頃の俳優たちを見るだけでも価値がある。演技も素晴らしい。
会話、セリフに味があり笑える。
映像は明るさを強調したような青春映画ではよくあるエフェクトがかかっている。
カメラワークも落ち着いている。
本木雅弘さんの肉体美と竹中直人さんのコミカルさが際立っている。
30年前だものねえ。
やっと見れました。
昔すぎてみなさんが若い(竹中直人さん、柄本明さん!)。
女子マネの扱いが今ならアウトっぽいけど。
弱いチームが上に挑戦する様は、ついつい応援。
ディズニー➕でドラマ化って、どうすんだろう??。
まわしだっつーの‼️
お寺の小僧、学生相撲、社交ダンスと、誰も手掛けないような題材を、優れた取材力と完璧な演出で次々と傑作をものにする周防監督。どこか伊丹十三監督作と相通ずるものがありますが、周防監督の作品が伊丹監督の作品を凌駕するもの、それはエモーショナルさでしょう。そういう意味で真のヒーロー(ヒロイン)は正子‼️先日、Disney+のドラマ版で30年ぶりにお姿を拝見した時は感慨深いものがありました。もちろん、腹痛を起こすほどの笑いをとってくれる竹中直人さんの存在感も圧倒的
笑った。笑った。
小学生の時ぶりに見たけど面白かった。
相撲が題材なので、
普遍的なのか子どもたちも爆笑してました。
特に竹中直人はいちいち動きが面白くて
涙流して笑いました。
正直もっと盛り上げられるだろ!
と言うところは沢山あってヤキモキしたけど、
大きな流れは成長物として
山あり谷ありでよく出来てたと思います。
ボリューム的にはドラマの方が合ってるような
来ましたほど、各々の成長が素晴らしかった。
特に青木と田中が良かった。
モッくんの演技は今観るとキャラ同様に気合いで
やり切ったと言う感じではあるけど、
主人公としてちゃんと立ってたと思います。
今観ても面白かった。
「強くなりたい」という言葉が心に染みる
アイドルとしての本木さんしか知らなかったので、予想外に体格がよかったのが印象的だった。
青春映画というのか、その後、スポーツやみんながあんまり知らないような世界をおもしろく扱った映画がたくさんでてきたが、(自分にとっては)その元祖ともいうべき作品。
何度見返したかわからないが、これぞ名作!
「強くなりたい」という言葉が心に染みる。
メッチャ笑った
ヨコゲキにて観賞。
相撲部顧問の担当教授から卒業の単位をもらうため大学の相撲部に入ることになった大学4年生の山本秋平と、その他の相撲部メンバーがリーグ戦を戦う話。
竹中直人、田口浩正は面白かったし、柄本明はまわしも似合っててかっこよかった。
木本雅弘のシコは上手かった。
清水美沙が可愛かった。
改めて、もっくんのジョブチョイスに拍手!!!
以前、”アカデミー賞”受賞で「身の丈に~」という謙遜した言葉を仰っていたけど、昔から仕事を選ぶ目がgood choice・挑戦的だったよなあと思い返した。
例えば本作。
動く彫刻と言いたいほどの美しさ。飛ぶ鳥落としそうなほどの勢いのあるアイドル。それが前作のお坊さんに続いてなぜこの役を?まわし姿。泥臭さ。共演者・竹中さんの下品すれすれの笑。他にもオファーあったろうに。
でも、結果正解。
80年代。芸能界的に若貴で相撲がブームになったけど、周りには相撲をやっている人はおらず、どちらかといえばバカにされていた…そんな微妙なところついた本作。
『shall we ダンス?』を観て本作を鑑賞。同じような役柄で、あの方々が総出演。
相撲業界からクレームつかなかったのか?という心配な展開もありつつ、
でもなんだかんだいっても、とにかく面白い!!!
正直竹中さんはあまり好きじゃないけど、
本木さんがいい顔している。決してハンサムと言う意味でなく。楽しむことしか考えていない間が抜けた最初の顔。それがまっすぐな情熱と意志に変わってくる。なんてひきしまったのびやかな顔になるのだろう。
田口さんもしかり。
そして正子さん。私は愛する人のためにあんなことできるんだろうか?そんな純愛にキュンとなる。
そんな役者たちを柄本さんがなんとなく締めて。その様子がまた独特で柄本さんワールドでスゴイ。
突っ込みどころは数々あれど、そんなんどうでもいい。ベタなんだけど、ベタだからこそ、何度も観たくなるし、突っ込みどころも含めて、誰かと共有したくなります。
公開当時に見ていれば
1991年製作。私が大学へ入学した年の作品。時代はバブル経済の最後を迎えようとしていた。中国の天安門事件やドイツの東西統一などの出来事を経て、世界の枠組みが大きく変更されるこの時代に、日本社会はまるで映画でも見るかのようにこれらの事件を他人事のように眺めていた。そして、日本は世界の変革から遠い地点に取り残され、バブル経済の崩壊後にしっかりとこのツケを払わされることになる。映画は日本社会が当時抱えていた矛盾を、すでにその当時の時点でいくつも指摘している。
最も分かりやすく、かつ実際に起きた事件が投影されていることが明らかなのが、「女性は土俵に上がれない」という「伝統」とジェンダーの問題である。この前年に、女性で初めてそのポストに就いた森山官房長官が、大相撲の表彰式で土俵に上がることを相撲協会に拒否された。映画では、人数合わせのために女性力士を急造して土俵に上げている。しかも、土俵外に投げを打たれて立てない彼女を介抱するために、女性マネージャーが土俵を横切っていく。伝統やしきたりという名の壁を軽やかに飛び越えていくのは、相撲に関わるようになってから日の浅い者、相撲にそれほど愛着なく打算でこの世界に足を踏み入れた者たちなのである。
しかし、そのような若者たちの中で、土俵で十字を切って神に祈る者は、表現方法は伝統とは相いれない方法だが、相撲への真摯な気持ちを持ち合わせている。それに、臀部を露出することを頑なに拒否するイギリス人留学生も、「本質的なところを理解しようとしない」と日本社会を批判した自分の言葉が、恥の概念は文化が異なれば違ってくるという本質を受け入れられない自身に向かっていることを悟る。そしてそのことは、愛し方の方法や表現は異なっても、伝統はそれを愛する者たちによって未来に引き継がれていくという、ごく当たり前のことを伝えている。
映画の表面的なテーマは相撲であるが、これは文化の相対性、価値観の多様性について問いかけている作品で、当時の学術・思想の世界ではこの考え方はすでに大きな地位を占めるものであった。
しかし、当時の日本ではこのような思潮は一般的なものにはなり得ず、その後現在に至るまで大きくは変わらなかった。
この30年間、日本という国が世界の経済成長から取り残されただけでなく、思想・文化の面でも世界の流れに乗り遅れているという事態。そして、公開当時にこの作品を観ないまま、自分という人間の本質に向き合うことなく諸問題を放置し続けてきた結果、人生の様々な面で行き詰っている自分の姿が重なって見える。
やっぱり面白い
久しぶりにみました。
25年以上まえに見た映画です。
面白かったので、他事するときのBGM代わりにかけてみました。
ところが、面白くて最初から他事そっちのけで見てしまいました。
この映画リズムはとてもいいですね。
クライマックスに従って自分も盛り上ってしまって、「おっせ、おっせ!」って叫んでいました。
こういう映画が大好きです。
中盤から面白くなりました。
周防監督の出世作とのこと、当時映画の宣伝CM見たなぁ
アイドルから脱皮中のもっくんが脱ぐというので話題になったんだと思います。
もっくんはいまでも変わらず男前ですなぁ。
昭和っぽい女子の使い方や台詞回し
「◯◯わよ」「〇〇だわ」
当時だって言ってる女いねーだろうよw
という、現代社会から見た記号的な違和感はさておき、
序盤は今ひとつピンと来なくて清水美砂も役どころがよくわからんしバブル期の大学生(役)は今見るとイモ臭いし、続きを見るのやめようと思ったくらいなんですが、中盤からが盛り上がりますね。
物語では「教立大学」とされている立教大学。
周防監督の出身校で、相撲の名門校とのこと。
知らなかったです。
現実世界との絡みもあって、当時盛り上がったとのこと。
立教大学相撲部 ウィキペディアより
"1992年、映画監督の周防正行(1981年立教大学卒業)による、立教大学相撲部をモデルにした[5]映画『シコふんじゃった。』が公開され、第35回ブルーリボン賞作品賞ならびに第16回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品となり、世間でも一大ブームを引き起こした。
2018年3月13日より周防は立教大学体育会相撲部の「名誉監督」に[6][7]、同映画のプロデューサーを務めた桝井省志(映画プロデューサー・アルタミラピクチャーズ代表取締役)は同部の「名誉部員」に就任[8]。"
【”辛抱我慢の果てに開けた新しき道” クスリと笑えて少し泣ける近代邦画喜劇の傑作。】
ー これだけの、傑作であるから内容は割愛。それにしても、この映画は何度観た事か・・。-
<Caution! 以下、内容に触れています。>
■沁みたシーン多数(の一部のみ記載)
・万年3部リーグの教立大学の学生、秋平(本木雅弘)が卒論の単位を得るために”一時的に”相撲部に入るシーン。
マネージャーの川村夏子(清水美沙:綺麗だなあ・・)から
”男らしく人肌脱いで上げたら?”
と言われ、渋々廻し(ふんどしじゃないよ!)を締める事に。
- 夏子は、笑顔を浮かべているが、誰より穴山教授(柄本明)が顧問を勤める相撲部を愛していたのであろう。穴山教授が、且つて学生横綱だったという設定も良い。-
・3部リーグ戦出場のため、只一人の正部員、大学八年生!の青木(竹中直人)を始め、気弱な田中(田口浩正)、春雄(秋平の弟:大学のアイドル的存在)、留学生のスマイリーを集めるが、散々の成績に。OB達から宴席で叱責されるが、夏子の啖呵が心に響く。
”強くなってやる!”という想いを込める部員たち。
・穴山教授の田舎の夏合宿前には、春雄を慕う太っちょの正子も、マネージャーとして参加。冴える穴山教授のねらい。只管、食っちゃ寝を繰り返す日々の中(体重を増やすため)雨中、田中が一人シコを踏むシーンが印象的である。
穴山の助言に対し、いつもは内気な田中の言葉”強くなりたい・・”
・そして、地元の中学生たちとの稽古。宿敵北東学院の揶揄にもめげず、彼らは相撲の面白さ、勝つ事の喜びを経験していく。
- 青木は相変わらず、緊張するとお腹が弱くなるが・・。この作品のお笑い担当である。廻しのお尻部分を抑えて、ぴょんぴょん飛び回る姿を見て笑わない人はいるのだろうか?-
・学生相撲リーグ戦。先方の春雄が腕を折ってしまった時、駆け寄る正子。”マサオ!”と呼びながら駆け寄る部員たち。目を白黒させる行事。
それまで、只管に廻しの下のタイツを取ることを拒否していた、スマイリーが、自ら破って出場するシーン。
青木の”何だか分からない”頭突き初勝利。
ー 毎回、クスクス笑う。-
・宿敵北東学院を破って、歓喜に沸く今や立派な教立大学相撲部員達とOB達の姿。だが、未だ2部リーグとの入れ替え戦があった・・。
人数が足りないが、正子から”私出ます・・”とまさかの申し出。受け入れる穴山。そして、秋平の友人のラグビー部員も急遽参加し・・。
- この映画のハイライトと言っても良いと思う、上半身を包帯でグルグル巻きにした、正子の相撲シーン。実に、見応えがある。力が入る。そして、春雄のために戦う姿に涙が出る。あの姿を見たら、モテ男春雄も、心惹かれるよなあ・・。-
<若き周防監督の力量が、炸裂した傑作。何度観ても、笑えて、泣けます。勇気が出ます。とても、好きな作品である。>
相撲の魅力は伝わらないが、爽やかな後味の青春映画
もっくんが半裸になった!と当時話題になりましたね。
それからもう30年。みる機会がなく、ようやっと拝見。
軽薄だけどモテ男で気の強い主役・秋平にもっくん。
伝統やしきたりなど知らずとも、おかしいと思えば審判にくってかかるのがいい。
相撲の歴史や用語を無理に使わず、説明臭くならない。あくまで、やる気のない寄せ集め部員が一勝でもいいから勝ちたい、と奮起するようになるまでをコミカルに爽やかに描く。
部員たちの性格や体の動きの癖をうまく利用した指導方法も面白い。
コメディ担当の竹中直人と、飄々とした柄本明“節”が絡み合いそうで絡み合わないことが、むしろドタバタしすぎなくてよい。
正子は実は相撲をとりたいスージョなのでは?と思っていたら、シンプルに恋する乙女でしたね。「私、相撲取る!」と胸にテーピングを巻いて出てきたときはなるほど、と唸った。
制作陣は仕切り線で足を滑らすなど、細かいところで相撲をよく観察している。
ただ納得できないのはマネージャーかと思いきや、ただの冷やかしだったヒロイン・清水美沙の動機が最後までよくわからなかったこと。
また、いくら廃部を救うとはいえ秋平が留年までするかな?
しかしタイトルが最後のヒロインの台詞とは!
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