シコふんじゃった。のレビュー・感想・評価
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がんばれベアーズ メジャーリーグ
ダメなチームが段々強くなって最後に優勝する、っていうアメリカ映画ではお馴染みパターンの日本版の大成功例です。
中盤メガネ君の独白で泣きそうになります。
あまりにも定番のストーリーを奇をてらわずに正面から当たり前に演出したのが成功の要因でしょう。でも、結局カギを握っていたのは竹中先輩ですね。
8年生いるいる
たった一度の試合に出ればいいと楽観的だった秋平(本木)だったが、かつては強かったOBたち(六平直政)の罵倒に耐えかねて、「一度くらい勝ってやる!」と啖呵を切ってしまったのだ・・・顧問の穴山(柄本明)にしても以前は学生横綱だったのだ。
メンバーは青木(竹中)と秋平以外に、秋平の弟・春雄(室井誠明)、田中豊作(田口浩正)の4人だ。そして、ロンドン出身のスマイリー君(ロバート・ホフマン)を入部させ、マネージャーとして間宮正子(梅本律子)が参加する。夏合宿ではわんぱく相撲の子供たち相手の稽古。ライバル校とのケンカなんかもあったが、なんとか大会に出るまでに至った。
スマイリーがまわしの下にパンツを履いていて、大会に参加することができない。相手にひとつずつ不戦勝をプレゼントするといった展開。そして、青木は負け続け、リーグ戦の最期には下痢ピーが功を奏して勝ってしまう(笑)。下痢ピー時の演技がとてもいい。というか、その後の竹中の持ちネタになってしまってる。
なんとか3部リーグで優勝した教立大学。しかし春雄の負傷のため、2部との入れ替え戦では春雄の代わりに正子が土俵に立つことに・・・それでも負けちゃうんだよね、彼女。春雄は川村(清水)のことが好きだったがあっさり振られ、正子は春雄に惚れているという関係。その正子の惚れている目がすごく愛らしく、体さえ普通だったら人気間違いなし!
【2012年ケーブルテレビにて、その他地上波】
らしさ満載の相撲喜劇
イメージどおりの周防監督作品でおもしろい。
俳優陣は若いけどすでにいまと同じ雰囲気を纏っている。
竹中直人はほんとそのまんま。コミカルでクスっとさせられるのに最後の試合は妙にカッコいいんだからズルい。
本木雅弘はカッコいいんだけど、ちょっとズルくて抜けてる感じが憎めないいいやつ。
正子さんはマジでカッコいいっす!
展開も分かりやすいしテンポも良いから鑑賞しやすい良作です。
俳優陣のふんどし😊一丁の丸裸演技に敬意を表して…
92年のロードショー以来の鑑賞。
キネマ旬報ベストテンでは第1位選出
の高評価作品だったが、
何故か私の中では、
中盤2/3までは傑作、残りの1/3は駄作、
との印象が残っていた映画。
改めて観てみて、脚本としての大筋は、
・卒業単位目当ての相撲部入り、
~OBへの「勝ちゃいいんだろ」発言、
~そしてまさかのリーグ戦の展開、
と良くは出来ている。
しかし、細部における演出と脚本としては、
・コメディとしても、
・スポ根ものとしても、
・人情ドラマとしても、
・人間成長物語としても、
全般的に中途半端な作品に感じてしまった。
そんな中、主人公が相撲部に来て、
「ピアスはダメなの」と反応した場面には、
会社時代に、ピアスをしてきた新入社員が
注意をされた時に全く同じ反応をしたことを
思い出し、思わずニヤリだったが、
まわしとふんどしの掛け合いのシーンなど、
前半の一部にこそ笑えて観れていたものの、
終盤の繰り返しの過ぎるリーグ戦の描写
も含め、
次第に、その荒唐無稽さに、
安易さとユーモアの質にそのものに
違和感を感じ始めてしまい、
残念ながら、今回は全般的に全く乗れない
鑑賞となった。
この作品の前に、是枝監督の
「そして父になる」を再鑑賞して、
その優れた作品性に気付き
高評価に変えたばかりだったが、
残念ながら、この作品は逆の結果となった。
したがって、
キネマ旬報ベストワン作品とは承服しにくい
鑑賞後感なので、
ここでの評価としては
せいぜい🌟2つのところなのだが、
俳優陣のふんどし😊一丁の丸裸演技に
敬意を表して、🌟3つにさせて頂きました。
団体戦は熱くなる
夏合宿を経て強くなってからの対戦は、取り組みのひとつひとつに「がんばれ」と力が入った。団体戦で部員や先輩や応援団の声援が背中を押してくれる。その応援の本気度が伝わってきて、見ている自分も「勝ってほしい」と強く思った。この真剣さ、熱さがこの映画の見どころだと思う。
竹中直人の演技がさすが。生身の人間なのにマンガでデフォルメしたような動きがすごい。特に初勝利をあげる時の動きは誰も真似できなさそう。ミスター・ビーンを超えているかもしれない。
素人が短期間で強くなるための工夫や、勝つための作戦とか才能が元々あったとか、そういう場面がもっとあっても良かった気がする。実際にはそんなに簡単に勝てないと思うので。
おもしろい
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大学生の本木が単位が足りず、教授に促されて相撲部の大会に出る。
その大会に出ないと廃部になるのに部員が1人しかいなかったからで、
その教授は相撲部OBの元学生横綱のため、それを避けたいのだった。
他にも人数を集めて何とか大会に出たが、全員が全試合で敗れる。
さんざんな結果にOB六平が激怒。本木らはキレて入部し本気モードに。
そして何と次の大会で優勝、上位リーグへの入れ替え戦でも勝利。
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何となくみんな相撲がサマになってたし、おもしろい。
軽薄野郎だったが、ついつい流れで相撲に本気になった本木。
試合中にいつも下痢ピーになって勝った事のない竹中。
気が弱く影も薄いが、眼鏡を外したら力を発揮できる奴。
まわし姿になるのを最後の最後まで拒否る外国人。
さらには微笑ましいくらい相撲好きで期待がつい感情的に出る六平。
元学生横綱で、学生らに火がつくと自分の指導にも火がついた柄本。
色っぽいが男勝りで何事にも筋が通った清水。
男のフリをして試合に出たデブ女。
まあそんなに短期間で強くなるはずないやんって思うけど、
これだけキャラ立ってたら、そりゃおもろいわな(場)
会話、セリフに味があり笑える
30年前だものねえ。
まわしだっつーの‼️
笑った。笑った。
「強くなりたい」という言葉が心に染みる
メッチャ笑った
改めて、もっくんのジョブチョイスに拍手!!!
以前、”アカデミー賞”受賞で「身の丈に~」という謙遜した言葉を仰っていたけど、昔から仕事を選ぶ目がgood choice・挑戦的だったよなあと思い返した。
例えば本作。
動く彫刻と言いたいほどの美しさ。飛ぶ鳥落としそうなほどの勢いのあるアイドル。それが前作のお坊さんに続いてなぜこの役を?まわし姿。泥臭さ。共演者・竹中さんの下品すれすれの笑。他にもオファーあったろうに。
でも、結果正解。
80年代。芸能界的に若貴で相撲がブームになったけど、周りには相撲をやっている人はおらず、どちらかといえばバカにされていた…そんな微妙なところついた本作。
『shall we ダンス?』を観て本作を鑑賞。同じような役柄で、あの方々が総出演。
相撲業界からクレームつかなかったのか?という心配な展開もありつつ、
でもなんだかんだいっても、とにかく面白い!!!
正直竹中さんはあまり好きじゃないけど、
本木さんがいい顔している。決してハンサムと言う意味でなく。楽しむことしか考えていない間が抜けた最初の顔。それがまっすぐな情熱と意志に変わってくる。なんてひきしまったのびやかな顔になるのだろう。
田口さんもしかり。
そして正子さん。私は愛する人のためにあんなことできるんだろうか?そんな純愛にキュンとなる。
そんな役者たちを柄本さんがなんとなく締めて。その様子がまた独特で柄本さんワールドでスゴイ。
突っ込みどころは数々あれど、そんなんどうでもいい。ベタなんだけど、ベタだからこそ、何度も観たくなるし、突っ込みどころも含めて、誰かと共有したくなります。
公開当時に見ていれば
1991年製作。私が大学へ入学した年の作品。時代はバブル経済の最後を迎えようとしていた。中国の天安門事件やドイツの東西統一などの出来事を経て、世界の枠組みが大きく変更されるこの時代に、日本社会はまるで映画でも見るかのようにこれらの事件を他人事のように眺めていた。そして、日本は世界の変革から遠い地点に取り残され、バブル経済の崩壊後にしっかりとこのツケを払わされることになる。映画は日本社会が当時抱えていた矛盾を、すでにその当時の時点でいくつも指摘している。
最も分かりやすく、かつ実際に起きた事件が投影されていることが明らかなのが、「女性は土俵に上がれない」という「伝統」とジェンダーの問題である。この前年に、女性で初めてそのポストに就いた森山官房長官が、大相撲の表彰式で土俵に上がることを相撲協会に拒否された。映画では、人数合わせのために女性力士を急造して土俵に上げている。しかも、土俵外に投げを打たれて立てない彼女を介抱するために、女性マネージャーが土俵を横切っていく。伝統やしきたりという名の壁を軽やかに飛び越えていくのは、相撲に関わるようになってから日の浅い者、相撲にそれほど愛着なく打算でこの世界に足を踏み入れた者たちなのである。
しかし、そのような若者たちの中で、土俵で十字を切って神に祈る者は、表現方法は伝統とは相いれない方法だが、相撲への真摯な気持ちを持ち合わせている。それに、臀部を露出することを頑なに拒否するイギリス人留学生も、「本質的なところを理解しようとしない」と日本社会を批判した自分の言葉が、恥の概念は文化が異なれば違ってくるという本質を受け入れられない自身に向かっていることを悟る。そしてそのことは、愛し方の方法や表現は異なっても、伝統はそれを愛する者たちによって未来に引き継がれていくという、ごく当たり前のことを伝えている。
映画の表面的なテーマは相撲であるが、これは文化の相対性、価値観の多様性について問いかけている作品で、当時の学術・思想の世界ではこの考え方はすでに大きな地位を占めるものであった。
しかし、当時の日本ではこのような思潮は一般的なものにはなり得ず、その後現在に至るまで大きくは変わらなかった。
この30年間、日本という国が世界の経済成長から取り残されただけでなく、思想・文化の面でも世界の流れに乗り遅れているという事態。そして、公開当時にこの作品を観ないまま、自分という人間の本質に向き合うことなく諸問題を放置し続けてきた結果、人生の様々な面で行き詰っている自分の姿が重なって見える。
やっぱり面白い
中盤から面白くなりました。
周防監督の出世作とのこと、当時映画の宣伝CM見たなぁ
アイドルから脱皮中のもっくんが脱ぐというので話題になったんだと思います。
もっくんはいまでも変わらず男前ですなぁ。
昭和っぽい女子の使い方や台詞回し
「◯◯わよ」「〇〇だわ」
当時だって言ってる女いねーだろうよw
という、現代社会から見た記号的な違和感はさておき、
序盤は今ひとつピンと来なくて清水美砂も役どころがよくわからんしバブル期の大学生(役)は今見るとイモ臭いし、続きを見るのやめようと思ったくらいなんですが、中盤からが盛り上がりますね。
物語では「教立大学」とされている立教大学。
周防監督の出身校で、相撲の名門校とのこと。
知らなかったです。
現実世界との絡みもあって、当時盛り上がったとのこと。
立教大学相撲部 ウィキペディアより
"1992年、映画監督の周防正行(1981年立教大学卒業)による、立教大学相撲部をモデルにした[5]映画『シコふんじゃった。』が公開され、第35回ブルーリボン賞作品賞ならびに第16回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品となり、世間でも一大ブームを引き起こした。
2018年3月13日より周防は立教大学体育会相撲部の「名誉監督」に[6][7]、同映画のプロデューサーを務めた桝井省志(映画プロデューサー・アルタミラピクチャーズ代表取締役)は同部の「名誉部員」に就任[8]。"
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