「二番かな」仕掛人梅安 ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)
二番かな
トヨエツ版の梅安を観てから、原作を
(どうしても読まねばならぬ…)
と思い、ただ今、寸暇を惜しんで読書中。
なんと、文庫7巻で絶筆、未完。
ああ、池波先生、なぜ死んでしまったの。
ということで、自分としてはかなり盛り上がった時に、萬屋錦之介版を観られ、BS日テレさんには感謝。けっこう萬屋錦之介も原作のイメージに近い。黄八丈に黒の羽織、頭巾姿がはまっている。鍼治療シーンがあり、表の顔も描かれ、どぎついラブシーンはない。人情味がある梅安であった。
仕掛については、元ネタである「闇の大川橋」と別の部分を加え、派手にしている。仕掛鍼も存在感があり、彦次郎の吹き矢もなかなか大きい。橋の上からのジャンプ、かっこよかった。
近江屋の髪色が白いが、裸の体はそれほど老いてない。伊丹十三はなんかギラギラしちゃってるな。しかし、倒錯の近江屋兄妹を使うより、主税之介の悪行をもっと出して欲しかった。なんか小者感が拭えない。小杉十五郎が若くてさわやか。おもんも艶があってよい。お咲はきれいだと思ってたら、真行寺君枝か。つるつるピカピカやないかー。彦次郎はヤニがかった雰囲気で、ちとダークさが濃いな。梅安はやはり私の中ではトヨエツが一位、錦之介は二位かな。だんだん緒形拳は遠のいてきた。
BS日テレ 特選時代劇の放送にて。
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