ジェームス山の李蘭

劇場公開日:

解説

敗戦後の神戸を舞台に、無頼の青年と片腕の中国人美女との妖しくも真剣な恋を描いた官能ロマン。第36回小説現代新人賞を受賞した樋口修吉の同名小説の映画化で、脚本は「殺人がいっぱい」の野沢尚が執筆。監督はテレビ出身の新人・猪崎宣昭。撮影は「四万十川」の安藤庄平がそれぞれ担当。

1992年製作/114分/日本
配給:東映アストロフィルム
劇場公開日:1992年2月15日

ストーリー

1952年、米軍占領下の日本。公金横領の罪で追われている日系アメリカ人ポールについて神戸へ流れて来た葉介。ある日、彼は米軍将校クラブのポーカー大会で、片腕のない中国人美女・李蘭と出会う。影の実力者レオン少将の庇護下にある謎めいた彼女に急速に惹かれていく葉介。やがて2人の間にほのかな愛が芽生えるが、そんなある日、ポールがMPに連行されてしまう。実はこの逮捕はレオンの差し金だった。ポールを失った葉介は、ポーカーをやめて店の経営に専念するようになるが、数年後、彼はレオン主催のポーカー大会に招待される。ポールの仇討ちを果たすべく、そして李蘭を奪い取るただ1度のチャンスに全てを賭けてレオンに対決する葉介。勝負は深夜まで白熱し、ついに彼はレオンを倒し、李蘭とジェームス山の洋館で幸福な愛の生活をものにする。しかし、その10年後の1977年、李蘭は謎の焼死を遂げるのだった。

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