「現地よりも」サンダカン八番娼館 望郷 sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)
現地よりも
近代女性史を研究する三谷圭子は、からゆきさんの取材で天草を訪れる。しかし、誰もそのことを話そうとしない。そんな時に老婆サキと出会い、彼女が元からゆきさんだと確信した圭子は、サキのあばら家で共同生活をする。そうしてサキは重い口を開く。彼女は12歳の時、300円でボルネオ島サンダカンに連れてこられ。
江戸末期から昭和初期に天草地方を中心に、東南アジア方面に連れていかれた貧しい家庭の娘たち。彼女らを、からゆきさんというのを初めて知りました。ジャパゆきさんは、その派生語。現地での苦渋と困難は想像に難くないです。しかし帰国後の家族と周囲の仕打ちに、やるせない思いがしました。
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