「ストーリーが面白くなかったし特撮も酷いが、最後の薬師丸ひろ子の乗馬シーンは爽やか」里見八犬伝(1983) Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーが面白くなかったし特撮も酷いが、最後の薬師丸ひろ子の乗馬シーンは爽やか
深作欣二 監督による1983年製作(136分)日本映画。原題または英題:Legend of Eight Samurai、配給:東映、劇場公開日:1983年12月10日
角川春樹による薬師丸ひろ子(1964生まれ)の映画としては、傑作で大好きと思った「Wの悲劇」の前年の映画。深作欣二監督作としては、大好きな「蒲田行進曲」の翌年の作ということで、期待感は高かったのだが、あまり面白くなかった。
八犬伝のキャラクターを使って、新たな物語を構築した鎌田敏夫によるお話が、曲亭馬琴による原作よりつまらないと思ってしまった。あと、昔だから仕方無いとしても、特撮がいけてなかった。せっかくアクション俳優を揃えたのに、邪魔をしていた印象。
一方、夏木マリの鬼気迫る演技は、なかなかだった。そして真田広之及び志穂美悦子のアクションには感心。この映画での薬師丸ひろ子は未だこどもだと思ってしまったが、最後の真田との乗馬シーンは、米国ニューシネマの青春映画みたいに爽やかで、良かった。
監督深作欣二、特撮監督矢島信男、脚本鎌田敏夫 、深作欣二、原作鎌田敏夫、製作角川春樹
プロデューサー佐藤雅夫、 豊島泉、 菅原比呂志、撮影仙元誠三、美術今村力、 高橋章、
音楽ジョーイ・カルボーン、 リッチー・ジトー、音楽プロデューサー高桑忠男 、石川光、主題歌ジョン・オバニオン、録音荒川輝彦、照明渡辺三雄、編集市田勇、助監督松永好訓、スチール遠藤功成、合成演出、佐川和夫、アクション・セッティングジャック・コマンド。
出演
静姫薬師丸ひろ子、犬江親兵衛真田広之、犬山道節千葉真一、犬村大角寺田農、犬坂毛野志穂美悦子、犬塚信乃京本政樹、犬飼現八大葉健二、犬川荘助福原時浩、犬田小文吾苅谷俊介、蟇田素藤目黒祐樹、玉梓夏木マリ、幻人汐路章、妖之介萩原流行、悪四郎浜田晃、船虫ヨネヤマママコ、浜路岡田奈々。