「名優たちの冒険活劇」里見八犬伝(1983) sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)
名優たちの冒険活劇
安房国の里見家の城が、妖怪となった蟇田(ひきた)素藤と母玉梓(たまずさ)の手におちてしまう。難を逃れた静姫のもとに、仁、義、礼、智、忠、信、孝、悌の字を刻んだ霊玉を持つ八犬士が集まり。
南総里見八犬伝をもとにした鎌田敏夫原作「新・里見八犬伝」の映画化。八犬伝に関して、本や映像作品も観ていませんでした。勇者を集めるプロットは、古今東西の様々な冒険活劇に応用されていて、改めて滝沢馬琴はすごいなと驚きます。「八犬伝」が楽しみです。
大人気だった薬師丸ひろ子は、主人公のわりに思ったより見せ場が少ない。そして新兵衛との濃いシーンはいらなかったな、でも当時だったら驚かれたかも。やっぱり志穂美悦子は、かっこいい。岡田奈々の出番が物足りない。真田広之の馬をあしらう演技に、感嘆。夏木マリは、妖艶さがぴったり。
音楽は、いまいち合ってない。
真田、志穂美、成田三樹夫、と「宇宙からのメッセージ」を思い出しました。監督は、SWもどきのあんなの作らないで、最初からこっちにすればよかったのに。
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