「和風ファンタジーアクションの原点」里見八犬伝(1983) Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
和風ファンタジーアクションの原点
当時、週刊少年ジャンプで『Dr.スランプ』の連載中だった鳥山明先生の次回作『DRAGON BALL』に影響を与えたのかどうかは定かではありませんが、こちらは犬(妖犬八房という名の犬と伏姫の子)で、あちらは猿(大猿に変身するサイヤ人)。「じっちゃん、オラ、7つの玉集めながら、へんちくりんな奴らをやっつけてくるぞ。」という台詞を言いそうな犬江親兵衛(真田広之)が活躍する和風ファンタジーアクション映画です。
静姫(薬師丸ひろ子)と玉梓(夏木マリ)の入浴シーンがあり、犬江親兵衛と静姫が爽やかに愛し合う場面もあります。
まるで北斗七星と並ぶ輔星(パンフレットによると「北斗八星」)のように七つの霊玉に八つ目の霊玉が加わって八犬士が揃います。揃った八人の姿は、ヒーロー戦隊もしくは『キン肉マン』の正義超人達(例えが古い)のようにも見えます。
京都撮影所に古代遺跡アンコール・ワットの寺院のような大広間セットを建設して撮影し、みごとに世界観を演出しています。
妖怪の化身である大蛇と大百足も登場し、当時の邦画にしてはスケールの大きい映画でした。
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