「吉沢京子」新座頭市物語 折れた杖 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
吉沢京子
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賭場を荒らされた貸元の万五郎(小池朝雄)は激怒し、錦木(太地)のなじみ客だった丑松(中村嘉葎雄)に、夫婦にしてやるというエサで市を殺害しようとするのだ。単純に、錦木と市が濡れ場を演じているときに殺すというもの・・・しかし、抱く気のない市。バッタバッタと刺客を斬り殺すが、万五郎は錦木を連れ去り、船の中で人質にする。追いかけた市。しかし、人質のため杖を預け両手を台の上に置いた。そこを丑松が両手の甲を銛でグサリ・・・
もう一人のヒロイン、女郎屋で働く楓(吉沢)は弟が嬲り殺され、入水自殺する。なんとはかない・・・登場時間も少ないのに。
毎回、新鮮さを求め、一風変わった座頭市を描く今シリーズだが、今作では、両手を負傷した市が仕込み杖を手に縛りつけて不自由な形での大殺陣を演ずる。そして、監督が勝新だったこともあるのか、カメラアングルの中に必ず邪魔な障害物があった。まるで素人が撮ったかのような映像。さすがにクライマックスからは感じなかったが、序盤から中盤にかけてはフォーカスされるべき俳優がとても小さく、障害物ばかりが目立っていたぞ!監督:勝新太郎
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