「「人殺し!」」座頭市御用旅 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
「人殺し!」
クリックして本文を読む
子どもに石を投げつけられる座頭市。実はその少年・健太は赤子を出産して死んだ女の息子だったのだ。お八重は親のために借金を作ってしまったのだが、高利貸しの手によっていつのまにか借金額は20両に。その20両を佐太郎が作って身重の妻に持たせたのだった。健太は母親を殺したのは市だと言い張り、また金を奪ったのも市だと佐太郎に告げた。誤解の解けぬまま、市は賭場で金を稼ぐ・・・
鉄五郎一家の賭場で荒稼ぎした後、子分たちに襲われるのだが、斬ろうとしたとき健太が市を「人殺し!」と叫んだことから市の手が止まり、捕まってしまう。剣客の相良伝十郎(高橋悦史)に助けられ、十手預かりの藤兵衛(森繁)に自首して20両を作ろうとする。指名手配中だったお触書がここで生きてくるんだな。市の男気に惚れた藤兵衛は自分の金を市に渡すところはちょいと泣ける。。しかし、直後に鉄五郎に斬られるのだ。そして、金を届ける前に佐太郎は鉄五郎一家に騙され殺されてしまう。
全体通して講釈がなされ、浪花節的なイメージ。お笑いキャラとしても旅芸人役の笑福亭仁鶴や二度目となる正司敏江・玲児がいい。それに冒頭での出産シーン、獅子を被った市、女壺ふり師など、今までにない演出がなされていた。最後にはほんのちょっとしか出番のなかった高橋悦史。この潔さもなかなか・・・
コメントする