「盲目の琵琶法師」座頭市の歌が聞える kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
盲目の琵琶法師
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撮影は宮川一夫。今回で2回目となるが、やはり他の作品とは一味違う。冒頭でのシーンは特に暗い中に総天然色を活かした巧さ。
一の宮の旅の途中、盲目の琵琶法師(浜村純)と出会う。二人のやりとりも絶妙。この琵琶法師の助言で、斬り捨てられた為吉の息子である太一に悪人を斬るところを見せちゃならないと心が揺らぐ市であった。しかし二転三転する法師の言葉。最後には『シェーン』のような子ども心をくすぐるようなエンディングへ・・・
女郎屋からお蝶(小川)を身受けするための50両のために座頭市を斬ると板鼻の権造に約定した黒部(天知)。やっぱり金のためだけの決闘は感情移入は難しい。お蝶が市を一晩泊めるなどとよろめいたことから、色恋沙汰をも盛り込めば面白かったのに。
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