劇場公開日 1952年4月17日

「名作だけど、お春さんが可哀想。」西鶴一代女 ミラーズさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0名作だけど、お春さんが可哀想。

2020年4月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

DVDも所有してあるけど4Kデジタルリマスター版の上映なので鑑賞。

ひさびさに観るとけど、田中絹代のヒロインのお春の扱いや境遇が無残で酷い話しだ!

成瀬巳喜男映画もビックリのクソ男集団に翻弄されて、大名の役付きから夜鷹にまで落ちてしまうお春さん可哀想。

東宝映画系なのでお馴染みの加東大介が、いつもの如くやらかしてお春さんをドン底に突き落とす!

若き三船敏郎の凄まじい体技を生かしたマッハ土下座から退場なども見所?

主演の田中絹代と当時結婚も考えていた溝口健二監督だか、愛する人への倒錯するサディズムを感じる。
溝口健二は、とんでもなくこだわりを発揮する人で、現場は凄く大変だったらしいです。

この辺は黒澤・小津と同じで、病的なまでのこだわりがあり、時代もなんとか受け止めてくれたから日本映画黄金期だったのかな。

確かに傑作で、4Kデジタルリマスター版は、めちゃくちゃ綺麗で70年前の映画だか、最近撮影されたかの様な画質で、江戸時代にしか見えない当時のロケや精巧で画面映えするリアルなセットを際立っている。

美術監督の手腕も芸術的。

撮影も溝口健二とはこれ一本しか組んでない人だけど、見事な画面構成と長回しの場面も素晴らしい。
他の溝口作品に比べると少しコントラストが弱い感じがするけど。

ミラーズ