「暗めの小津作品」小早川家の秋 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
暗めの小津作品
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冒頭のバー、森繁久弥が若くて面白い。彼と原節子の縁談話と隠し子?の話。しかし、親戚関係が難しい(劇中でも藤木悠が言っている)。
全体を通してみると、結局は万兵衛の病気・死がメイン。造り酒屋も衰退の一途を辿っていたのも父親のだらしなさが原因かと思っていたら、死んで初めて父親の偉大さに気付く家族。夏から秋にかけての縁側と茶の間の会話が叙情的。
終りの方になって、笠智州がようやく登場し、重い葬送の音楽と火葬場の煙突が青い空と妙なアンバランスで訴えてくる。最後だけ見るとホラーかと思ってしまう・・・
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