今年の恋のレビュー・感想・評価
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皆、怒ってる!
木下恵介監督といえば、「二十四の瞳」(54)が圧倒的に好きですが、今作は全く違った作風で楽しめました。なぜか皆、ずっと怒ってました!怒ってなかったのは、本作のヒロイン・相川美加子(岡田茉莉子)の父・一作(三遊亭圓遊)とヒロインの相手役である山田正(吉田輝雄)の父・良平(野々村潔)くらいだったかな…。この両父親がなかなか人情味があって、とても好感がもてました。小津安二郎作品でいうと、「東京物語」(53)の東山千栄子や「彼岸花」(58)の浪花千栄子も活き活きと演じていて、とにかくみんなよくしゃべるキャラで、会話劇が楽しめました。みんな怒ってるのに喜劇なんですよね(笑)。そこでひと役買ってたのが、BGMだと思いました。音楽は、監督の弟・木下忠司さんなんですね。みんな怒ってるのに、場違いなほど軽快なラテンのリズム!高度成長期の時代の勢いが伝わってきました。会社で偉くなることがとても重要視されていて、そのためには何より勉強が大事!私が育ってきた昭和も大抵そんな感じでした(笑)。話の展開がなかなかユニークで、熱海に行ったり、京都に行ったり、大どんでん返しのハッピーエンドに心がほっこりしました。
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お互い、劣等生の高2の弟を持つ兄姉の会話+行動がメイン
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1=2人の兄姉:山田正と、相川美加子は、最初は弟の友人が悪いと言ってた
2=途中から、軌道修正し、大晦日頃には、2人は親密な状態になってる
3=三遊亭円融は、さすがに、間の取り方が上手
4=75~76分の若水ヤエ子と、岡田茉莉子の会話が面白い
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