「史上最大の空想特撮SF!」ゴジラ×メガギラス G消滅作戦 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
史上最大の空想特撮SF!
ゴジラシリーズ第24作(ミレニアムシリーズ第2作)。
両親と映画館で観ました(7歳)。
コミカライズは未読です。
生粋のゴジラと特撮映画の大ファンである手塚昌明氏の初監督作品。市川昆監督などの助監督として経験を積み、特撮作品への参加経験も豊富。映画と特撮を理解した男が少年時代からの夢を叶え、満を持しての登板となりました。
手塚監督のこだわりが随所に炸裂し、オタク心を擽りまくりでした。冒頭の1作目のゴジラ東京上陸シーンのリメイクや、知る人ぞ知るメガヌロンの再登場(「空の大怪獣ラドン」以来44年ぶり)には私も幼心に興奮したものです…
特筆すべきこだわりは、やはり「ディメンション・タイド」の登場でしょう。数多の超兵器が登場して来た東宝特撮映画ですが、その歴史を総括するような超荒唐無稽兵器(ブラックホール砲!)は、まさに空想SFの真骨頂だな、と…
本作はまさに、空想特撮映画の王道中の王道。昭和に製作された特撮SF作品のエッセンスがまるごと詰め込まれたような作風で、徹底した娯楽映画だと今になっては思います。前作と違って、観ていて心の底から「楽しい!」と感じられたし、スピーディーな展開から片時も目が離せませんでした。
[余談]
ゴジラシリーズ初、女性が主人公になった作品です。
辻森桐子(田中美里)は、ゴジラ打倒に執念を燃やす炎の女隊長。ゴジラに殺された上官の言葉を胸に力強く生きる女性でした。ゴジラの背びれによじ登ったり、危険を顧みないアクティブさで、新たなヒロイン像を体現しておりました。今から考えると、時代を象徴する出来事だったんだなと思いました。
※鑑賞記録
2019/05/12:DVD
2020/04/16:Amazon Prime Video
※修正(2020/03/20)
※リライト(2022/07/20)