劇場公開日 1999年12月11日

「ゴジラ対“岩”」ゴジラ 2000 ミレニアム kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ゴジラ対“岩”

2019年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 村田雄浩演ずる篠田博士は第1作の理念を受け継いで、ゴジラを殺さないという考えが浮き彫りにされる。宇宙からきた岩の塊が中心となって『インデペンス・デイ』の様相を表しはじめ、かなりSFチックな映像が中心となってしまう。この宇宙から来たと思われた岩のオブジェが『メッセージ』へと引き継がれたのかもしれない。

 背びれが一段と大きくなったプレミアムゴジラ。新たなスタートを切るにはもっと大胆なイメチェンや新たなテーマが見えてくればよかったのに、コンピュータのY2K2000年問題などから着想を得ただけの内容だった。

 新宿シティタワーの爆破は911前だけあって、大胆にやったともんだと感心する。オルガナイザーG1という治癒能力のある細胞を医学に応用できればなんて発想もあったけど、逆に考えれば軍事利用だったできそう。

 阿部寛の最期はかつての峰岸徹の最期とシチュエーションが似ているけど、こちらはゴジラの神々しさを間近で見た阿部がその狂暴なる美に酔いしれた感じがしてとても良かった。やっぱ神やな、ゴジラは。

 「ゴジラは俺たちの中にいるんだ・・・」って、んなバカな・・・ゴジラは全部妄想みたいな感じのセリフにはがっかり。

kossy