ゴジラVSメカゴジラのレビュー・感想・評価
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ゴジラに何を求めるか?
過去は劇場に足を運んだが、久々に観てみると割に面白い。
怪獣特撮映画らしい軽い主人公たちと肝心の超近代兵器メカゴジラにそんなメンバーが乗って戦うとは。
佐野量子も久々に見たし。
Gフォースにちゃんと不思議ちゃん三枝が残っており、未だに子どもを集めて超能力実験していると言う不気味さがこのシリーズに気持ちの悪い印象を残す。
ちっこいゴジラはキモカワいい。
ミニラは愛嬌有りすぎだけど、ゴジラザウルスは大人しいらしい。
しかし何を食わせるんだろう?
頑張る人類がやっぱりゴジラに敵わないのは仕方ないとして、特撮は進歩の限界に来たと思う。
もはやCGの表現力には敵わないだろう。
ゴジラもろとも懐古趣味の世界に封印されはしないか?心配になってきた。
クライマックスの特撮がダメなんだよなー。
平成VSシリーズの共通の欠点。製作当時で、既にウルトラマンから四半世紀は経つにも拘らず、操演やミニチュア特撮に、大した進歩が見られない。中盤の、都市破壊シーンにはそれなりの進歩やリアリティが感じられるが、肝心要の、クライマックスの恒例、ランドマークでの怪獣バトルになると、空気感やアングルが、しゅわしゅわと矮小化し、昭和時代のミニチュアセットをリングにした怪獣プロレスに逆戻り。VSシリーズの場合、光線の撃ち合いですが。ビルの間をゆっくり飛ぶ、ガルーダがミニチュアにしか見えず、迫力やスピード感が無く、当時の同時代のアニメに負けていた。
娯楽作品としての、ドラマと怪獣特撮部分のバランスはいいと思うし、役者さん達の演技もいい。メカゴジラの丸さも、本当はメカニコングを出したかったという裏話を聞くと、今は許せる。
しかし、クライマックスの特撮が、ランドマークのミニチュア作り、光線の合成にばかり気合いが入り、リアリティが欠如している。
わずか2年後の平成ガメラは、低予算ながら、ぎりぎりのリアリティを保った特撮にチャレンジしている。平成VS ゴジラも、何とかならなかったものか。
連続したストーリー、娯楽性に富んだドラマと演出。ゴジラを次世紀に繋ぐ使命を果たしたVS シリーズですが、やっぱり特撮が惜しい。もうちょっと何とかならなかったかなあ?
生物としてのゴジラ、生命の神秘、ノンストップな展開、伊福部昭の音楽…見所多し!
シリーズ20作目。
ゴジラ生誕40周年。
記念すべき本作の相手は、メカゴジラ。
奇しくも20年前の生誕20周年作の相手もメカゴジラで、何やら因縁を感じる。
今回のメカゴジラは、人類が開発した対ゴジラ兵器。
未来人の置き土産であるメカキングギドラをベースに、多くの兵器のエッセンスを取り入れた、究極の対ゴジラ戦闘マシン。
ゴジラの熱線を増幅して跳ね返したり、ゴジラの泣き所である第2の脳を破壊したりと、旧メカゴジラ同様、ゴジラを徹底的に苦しめる。
記念作だけあって、見所が沢山。
まずは、26年振りの復活となるラドン。
今回のラドン、ラストのゴジラの勝利に一役買ったりと、ドラマチック。
ゴジラやメカゴジラのやられ役に徹しているが、ちゃんと見せ場や魅力も設けられている。
そして、ベビーゴジラ。
あのミ○ラのような存在かと思いきや、ゴジラの生物としての魅力を色濃くしたり、ストーリーもベビーゴジラを軸に展開したりと重要ポジション。
今回のゴジラは、一体の“生物”として強く描かれている。
同種のベビーゴジラを求めて現れるのも生物の本能。ラスト、ゴジラがラドンの生命エネルギーを与えられ復活するのは生命の神秘。
メカが対戦相手だけに、生物としての姿が強調されているのが印象的だ。
前作がファンタスティックな女の子向きならば、本作はバトルに次ぐバトルの男の子向き。
主人公たちがゴジラと直接戦う精鋭部隊という点からも分かる。
本編・特撮がバランス良く融合し、テンポ良く、最後までノンストップで飽きさせない。
もう一つ、注目点を挙げるとすれば、伊福部昭の音楽。
“新メカゴジラのテーマ”“Gフォースマーチ”は全く新しい新曲で、ダイナミックで格好いい。
この時すでに老齢でありながら、その作曲家精神に脱帽。
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