ゴジラのレビュー・感想・評価
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これぞTHEゴジラ
ゴジラシリーズ第16作目の作品。
内容は原点回帰の人間対ゴジラ。
シン・ゴジラを観た後に鑑賞したのだが、
市民の避難するシーンや、軽快なBGMに合わせてニュース報道を流すなどこの作品のオマージュがシン・ゴジラにはかなりされている。
シン・ゴジラでは政治家目線で話が展開していたが、今作は一般市民の目線で話が展開される。
海上にゴジラが現れた時の自衛隊の攻撃シーンは食い入るように見入ってしまった。当時の特撮映像はリアルではないがどこかシュールで好きだ。
米ソの攻防も踏まえ、当時の冷戦状態や反核ブームなど社会風刺的側面もあり、これぞTHEゴジラって感じ。
技術検証作品かな
SF考証も、ドラマも、特撮の立ち回りもいまいちな作品。おそらく一番の見所はサイボットゴジラを使った、ゴジラの表情付け。今までの昭和ゴジラは本当にきぐるみだったので、ゴジラの表情を表現しようとすると大げさなアクションをとる必要があったのだが、本作品から導入されたメカトロニクスを用いたゴジラのヘッドを使って撮影しており、顔面をアップしたシーンではやたらと表情豊かなゴジラが見られます。それでもやはり発展途上な感じは強く、痙攣したような動きでぎこちない。
メイキングを見てると実物大のゴジラの足を用いた特撮をかなり多用していたようで、ゴジラの足元が人間と対比して描かれてるのはこれぐらいじゃないだろうか?まあ映像からみていかにも作り物っぽさがにじみ出てたのでこれは完全に失敗だった気がします。
新人をヒロインに使う作品ではありがちな話だけど、沢口靖子の棒読み演技が酷かった。科捜研の女ではその棒読みっぽさが独特の威厳を出してるんだけど、この映画に関してはただただ違和感しか感じられない。後半は災害時に非常ドアが開かない欠陥ビルの中を行ったり来たりしてたのは、あまりの演技の酷さに監督が脚本を書き換えたんじゃないかと勘ぐってしまう。
武田鉄矢の演じる浮浪者がゴジラに向かって言うセリフ「でっかい顔して歩くんじゃねえこの野郎田舎もんが!」だけは名シーンだと思う。
正直最後まで退屈だった
結構期待してみたのですが正直退屈でした。まぁこの時代なのでしょうがないのかもしれないですがあまりゴジラに迫力がないですね。街とかも作ってる感じがめちゃありましたし俳優陣の昭和感もすごかったです。まぁあたりまえですがw
特撮は圧巻
社会派ゴジラを初めて見た。
よくも悪くも世相をよく反映した作品だったなと(冷戦、核、原発)いささか使い古しのような感はあったが、今邦画を見回してきてここまで、政治色が強いパニック映画は見当たらない。
だが、今もう一度見返したらつらい。ゴジラが放射能をエネルギー原にするのはいいのだが、原発を壊したらメルトダウンやら汚水が流れるやらで大変なことになると思うのだが、想像力の限界か、脚本に無理を感じる。そんなこと言ったらきりがないような気がするし伝えたいメッセージはそこではないと思うので追求は避けるが、見てて苦しかった。さらに
二倍速でないと他の人間が話すシーンは退屈で見れたもんじゃない。伏線の回収はできているのだが、役者がやはり台本の上でしか動いていない。一番武田鉄矢が生き生きしていたのでは?笑
しかし自衛隊、政府、群衆の動きはリアルがあってよく練りこまれている。丁寧で好印象。
そしてなにより特撮の技術はさすがの一言。日本の技術が結集されており、芸術品を見ているようであった。CG全盛期だからこそ、今見てとても新鮮。これは見る価値がとてもある。
特撮と音楽でもったような印象。
小ゴジラ、大東京をさまよう
シリーズ16作目。
『メカゴジラの逆襲』から実に9年振りにゴジラ現る。
正義のヒーローと化していたゴジラは再び恐怖の怪獣に戻り、ストーリー的には第一作の続編、『ゴジラの逆襲』から『メカゴジラの逆襲』までの話や世界観は無かった事になっており、文字通りの再スタート。
スタッフも大部分が入れ替え。
橋本幸治の演出と小六禮次郎の音楽は非常にドラマチック。
ゴジラの出現に対する政府・自衛隊・マスコミの動きをリアルに描き、さながらパニック・スペクタクルといった趣向。
ゴジラは身長が以前の50mから80mに、体重も2万トンから5万トンにパワーアップ。
だが、時代はゴジラを遥かに追い越していた。
久々に東京を襲撃するも、かつては自分より低かったビル群が今では倍以上の超高層ビル群に。
まるで浦島太郎。
それでも、そのスーパーパワーで超高層ビル群を次々となぎ倒してみせれば良かったのだが、破壊行動は少なめ。
第一作のような恐怖の象徴としての存在は薄れてしまったと言わざるをえない。
ゴジラが噴火する三原山の火口に落ちていくラストは名シーンでもあるが、“悲しみ”と共に“哀れ”も滲む。
ゴジラが本当の意味で復活するのは、5年後の次作まで待たなければならない。
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