ゴジラ対メカゴジラのレビュー・感想・評価
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メカゴジラの魅力に尽きる!造形とテーマ曲のカッコよさ!名場面「ゴジラ対ゴジラ」!
ゴジラシアターの継続決定!継続第1弾!
しかしスクリーンは大幅縮小で残念。(だから完売)
さすがにプレミアムシアターは本作には荷が重いか。
ゴジラ誕生20周年記念映画。
メカゴジラの魅力に尽きる!
アイディアは制作の田中友幸、デザインは特技監督の中野昭慶(ブリキのゴジラを叩いてカドバラしたという)。
石油コンビナートでの「ゴジラ対ゴジラ」の名場面、正体を明かすときのカッコよさ!
音楽は、「用心棒」「赤ひげ」の日本映画音楽の巨匠、ゴジラでは「ゴジラの逆襲」「南海の大決闘」他も担当した佐藤勝。
あのダイナミズムあふれる低音のジャズのリズム、インパクトの有るメカゴジラのテーマは強烈にカッコイイ!
冒頭の東宝マークの音楽からしてぞくぞくするカッコよさ。
とにかく、メカゴジラの全身武器、ミサイル+光線砲の最強パワーが圧倒!
前方のゴジラ、後方のキングシーサーに対して、首だけ180度回転させて、前後同時全武器発射の場面はメカの魅力全開!
しかし、力業で、ゴジラに首をねじ切られる最期も、まさしくメカらしくて凄い。
物語は、ガイガン、メガロで幼児・児童路線にターゲットを落としていた東宝怪獣映画が、本作品で多少の方向修正。
しかし、普通、偽者が出ると、人類の味方のはずなのに攻撃してくる!というショックがポイントですが、本作ではゴジラが人類の敵なのか味方なのかが、あいまい。
前2作よりは対象年齢が上になっていますが、メガロ同様の、ゴジラのあのつぶれた顔、くりくり目玉、ざっくりした人型のスーツはいただけない。
そして、舞台は1972年返還直後、海洋博覧会「EXPO'75」準備中の沖縄というのもまたタイムリー。
追加怪獣キングシーサーは、守護獣モスラやマンダの沖縄版。
メカに対して伝説の怪獣。
なのに伝説の歌が、ムード歌謡曲???
このバランスは微妙。
出演者では、岸田森が珍しい!唯一のゴジラ出演作品で、グラサン+コートがカッコイイ。
東宝おなじみの平田昭彦、小泉博、佐原健二も出てます。
キャラクターと音楽の魅力が強烈なのに反して、ストーリーやゴジラのキグルミが大幅マイナスでした。
入場者特典ステッカーが無くなってしまったのは残念。
楽しみにしてたのに…。
メタリックでマッシブな「メカゴジラ」のフォルムに子供心に惚れ惚れしましたね。20周年記念作品としての気概を示していましたね。
昨年末ゴジラ生誕70周年記念としてスタートした「ゴジラ・シアター」が好評につき今年も開催。25年第1弾は『ゴジラ対メカゴジラ』(1974)。
『ゴジラ対メカゴジラ』(1974)
個人的にははじめて(地上波で)観たゴジラ作品。
メタリックでマッシブな「メカゴジラ」のフォルムに子供心に惚れ惚れしましたね。
ゴジラ生誕20周年の記念作で、沖縄返還、公開翌年「沖縄国際海洋博覧会」開催で盛り上がる沖縄を舞台に選定した背景や『マジンガーZ』に端を発するロボットアニメブームの影響などの製作事情は大人になってから知りました。
今観返し見るとオイルショックに直面、物価高騰で特撮ヒーロー番組が次々と打ち切りや予算削減、スケールダウンを余儀なくされるなか、大規模な爆破シーンも満載で20周年記念作品としての気概を示していましたね。
特撮パートも光学合成が美麗。沖縄の守り神キングシーサーとゴジラ2体と対峙するメカゴジラのロボットらしい圧倒的攻撃力の高さの演出も良いですね。
本編ドラマパートも平田昭彦氏、小泉博氏、佐原健二氏などゴジラシリーズの常連俳優陣や睦五郎氏、岸田森氏、草野大悟氏の名優、のちに「ウルトラマン80」でイトウ順吉チーフを演じる大門正明氏や『流星人間ゾーン』で主役を演じ、すでにゴジラとの共演(共闘)を果たした青山一也氏が織り成すハードなスパイアクションも原点回帰を目指していたことが垣間見えますね。
偽ゴジラ一皮剥けたらメカゴジラ
初登場のメカゴジラに沖縄ご当地怪獣キングシーサーとサービス満点だけど、監督が代わったせいか全体的にゆるい出来で古い作品と言えツッコミ所満載です。琉球美人が怪獣の出現を予知し、海洋博工事現場で未知の洞窟が発見される出だしは、伝奇ものみたいで期待できそうです。ところが、途中からさらにスパイ映画とSF映画のごった煮状態になって中途半端な感じです。一番のツッコミ所はキングシーサーを覚醒させるため琉球美人が歌うシーンで、なぜかバンド演奏が入りしっかりと二番まで歌謡曲ふうの歌を歌っていたのがおかしかったです。モスラの小美人と違って、神秘的な雰囲気は皆無で残念。また、ゴジラの造形も妙に擬人化されていてガッカリ。一方でメカゴジラのデザインや設定はよく出来ていて、偽ゴジラの皮がむけたらメカゴジラと言うのはターミネーターの走りみたいです。まさに全身凶器で、身体中から光線やらミサイルやらバカスカ撃ち放題のバトルシーンはド派手な弾着や爆炎もあって迫力がありました。役者では、脇役ながらインターポールの刑事役の岸田森が抜群にかっこよかったです。
メカゴジラと田島令子が良かった。
ゴジラが戻って来た。
ゴジラがヒーローになってしまった前作までの流れを
やや断ち切った感じがして、
地球を守るゴジラぐらいの立ち位置で
やっと見やすくなりました。
メカゴジラの全身武器と言うなかなか絶望的に強そうな
敵に対してキングシーサーとのタッグと言うのは
頼りなく感じていたら、
怪獣にしては一番動きが早いんじゃないか?と言う
スピードを武器になかなか迫力がありました。
アンギラスの口を裂こうとしたり
血が噴出するゴジラとか結構今観たらグロかった。
怪獣自体の迫力はあったのだけど、
怪獣たちの戦いシーンに
逃げ惑う人間たちのカットを入れて欲しかったなぁ
と思いました。
ジェットジャガーよりメカゴジラの方が断然リアルで
カッコ良いビジュアルだと思いました。
今だに観返すシリーズ5
0064 岸田森浮きまくり
1974年公開
また現れたメガロゴジ。何とかしてくれ!
大門正明がヒーローってアタマどうかしたのか?
田島バイオニック玲子、普通に美人。
なんで沖縄?海洋博?
国とタイアップしてもろくなもんでない。
シーサー、シーサー!って2番までリキ入れて
歌わんといてくれ。
磁力能力って安直すぎる。やめてくれ。
宇宙人が合言葉使うのやめてくれ。
しかしメカゴジラ出現シーンは各部のアップを見せる
演出と佐藤勝の音楽を伴って屈指の出来と思う。
加えてメカゴジラのその形態はいつまでも記憶に残る。
50点
メカゴジラ最高
昭和ゴジラシリーズ14作目
沖縄を舞台にしたメカゴジラデビュー作
昭和メカゴジラの悪役感溢れるスタイル、多彩な武器による圧倒的な火力に痺れる
アンギラスもカメオ出演し、友達のはずのにせゴジラに口をグギっとさせられる(かわいそう)
話の軸は宇宙人とシーサー復活の鍵を握る銅像を巡る話だが、キングシーサーくんはそんなに強くない
あの唄、いる?笑
謎の磁力パワーを得て粉砕されるメカゴジラ
SF要素ありアクションシーンありの人間パートもそれなり
ストーリー:☆☆☆★★
怪獣・特撮:☆☆☆☆☆
俳優の演技:☆☆☆★★
音楽 :☆☆☆★★
「72年返還されたばかりの沖縄・海洋博とのタイアップ、ロボットブームの影響満点」
★独自採点(64):ゴジラ生誕20周年作品。72年返還されたばかりの沖縄海洋博とのタイアップロケ、予算はヘドラとほぼ同じ潤沢とは言えないながらも前年12月公開で大ヒットした日本沈没のミニチュアを流用した事でスケール感が大きな作品に仕上がっている。低予算で若手俳優出演が増えていたが本作では芹沢博士役だった平田昭彦・小泉博・佐原健二などのゴジラ俳優が出演。ロボットブームの影響メカゴジラ
制作田中友幸、監督福田純、特技監督中野昭慶(特技監督としてクレジット〜日本沈没から特技監督復活)。音楽佐藤勝、造形安丸信行
通称:メガロゴジ流用(偽ゴジ)・登場怪獣:メカゴジラ/キングシーサー/アンギラス/大宇宙ブラックホール第三惑星人・防衛:無し・昭和49年3月21日封切り・84分・上陸地(東京湾岸コンビナート地帯・万座毛恩納村)・破壊地(京浜工業地帯・万座毛)・特撮爆破炎上破壊規模AA
現在は不可能な玉泉洞・中城城趾ロケ、時間がないのでさんふらわあの中でも撮影したなどもある、劇中早めのゴジラ対偽ゴジラのコンビナート対決はミニチュアも火炎も昭和後期作品中一二の規模。偽ゴジラは、数ある怪獣の中でも「ゴジラが特別な存在であることからそれならもう一体ゴジラを出演させよう」という事からメカゴジラにゴジラの衣をつけさせた。
沖縄のメカゴジラとの戦いではメカゴジラのフィンガーミサイルを受け負傷しながらも帯磁化し鉄塔やメカゴジラを引き寄せてしまうシーンが見どころ
映画の斜陽化、チャンピオン祭りでもジリ貧だった特撮作品ながらメカゴジラというスター怪獣の登場で異例の観客動員数になったのはロボットブームにうまく乗れたメカゴジラの存在が大きい。
スーツはメガロゴジ流用・偽ゴジラ&海ゴジラはアトラクション用の物が使われているので質感、完成度はだいぶ落ちているが、偽ゴジラがゴジラの熱戦を浴びてメカゴジラに変身するシーンはあえてアトラクション用を使用して偽物感を出したとも言われている、
登場:富士山(偽ゴジラ)・東京湾岸コンビナート地帯・万座毛恩納村
海用および偽ゴジラはアトラクション用を使用(さらに海用としては発泡ウレタン(カポック)製も使用されており都合三体着ぐるみがあった。
時代:ゴジラ対メカゴジラ(封切料金¥950※実勢価格約半額)テレビ普及率(カラー85.8%、白黒48.1%)、71〜74第二次ベビーブーム、ニクソン大統領ウォーターゲート事件
戦後初のマイナス成長、「超能力」ブーム、長島茂男(巨人)現役引退、佐藤栄作がノーベル平和賞を受賞、エネルギー危機で省エネ・節約時代、ベルばらブーム、ユリゲラー来日
<ファッション>
プリーツスカート流行、バギーパンツ流行
<ヒット商品>
超合金 マジンガーZ、モンチッチ
<流行語>
巨人軍は永久に不滅です、ストリーキング(全裸で街中を疾走すること)
<音楽>
「襟裳岬」森進一
「ひと夏の経験」山口百恵
「ふれあい」中村雅俊
映画・演劇・テレビ・CM
「華麗なる一族」監督:山本薩夫
「砂の器」監督:野村芳太郎
「エマニエル夫人」監督:ジュスト・ジャカン
『宇宙戦艦ヤマト』放送開始
『パンチDEデート』
『愛と誠』
初めて目にしたゴジラ
幼い頃に地上波放送されていて初めてゴジラを観たのがこの作品だった。すでにウルトラマンタロウとか仮面ライダーV3など見ていた頃だったので、普通のオジサン達が「えい、や!」と組み合っている姿を見ていると「変身しないの?」とかよく分かっていなかった記憶がある。
歳を経て改めて観ると、岸田森無双である。
インターポールのオジサン(お兄さんなのか?)が拳銃片手に謎の宇宙人(猿マスク)の奴等と激闘を繰り広げる。
一頃の作品の様に過去の映像を使い回しはして無かった様子、しっかりと沖縄をピックアップしているロケ撮影は冬だったのか皆さん冬服だった様に思う。
そして肝心要の怪獣プロレスはそれなりに作られており、メカゴジラの強敵っぷりは2対1でも容易にいかず、人間の協力なしでは倒せない感じで良かった。
爆発も派手にやっており、ソコソコ製作費が出ていたのだろうか?
ゴジラの顔も可愛くて、その数年後映画「ドラえもんのび太の恐竜」の併映で「モスラ対ゴジラ」を見た時の悪役顔に驚いたものである。
しかしながらゴジラを持ってしても怪獣特撮は斜陽化を感じる状態で、せっかく大人仕様に変えてきた作風も、当時の子どもにもうひとつ受けなかったのだろう。
メカゴジラのルーツを復習
「ゴジラvsコング」で復活したメカゴジラのルーツを復習してみようかと再鑑賞。
ゴジラの生みの親ともいうべきプロデューサーの田中友幸さんが「ゴジラより強い新怪獣を造れないか」と特技監督の中野昭慶に持ちかけたところ、「ゴジラを倒せるのはゴジラだけ」と答えたことがメカゴジラ誕生のキッカケとか。当時はマジンガーZをはじめ子供たちの人気はロボットアニメなのも追い風だったのでしょう。
メカゴジラのかっこよさに比べてこの頃のゴジラはお目め真ん丸、ずんぐりむっくりでアイドル化しすぎて興醒めです。
1972年の沖縄返還に湧く最中、1975年海洋博の準備も進む沖縄を舞台に、ご当地怪獣キングシーサーを加えて得意の伝説もの、そこにあえて最新科学のメカゴジラ投入という時流を読んだいかにもの企画、沖縄を襲ったら米軍が黙っていないはずなのに基地問題を避けてか軍は出てきませんでした。
特撮はお金がかかるので人間ドラマの方で尺を稼がねばなりません、頑張り屋の青年と気鋭の博士は半ばお約束、異星人の正体がゴリラ風というのは「猿の惑星」のもじりでしょうか、インターポールが出てきましたが007風アクション映画にもしたかったのかもしれませんね。
圧倒的なメカゴジラのカッコ良さ!
ゴジラシリーズ第14作
面白い
前作から大幅に持ち直した
本編も特撮も、前作のような目も当てられないような悲惨なことにはなっていない
ちゃんと人様から金を取れるだけのものになっている
それどころかやれば出来るじゃないか!という作品になっている
さすがゴジラ誕生20周年記念映画
気合いが入っていると感じる
まずメカゴジラが良い!素晴らしい!
基本、1967年の「キングコングの逆襲」に登場したメカニコングの発想の流用に過ぎないのだが、カッコ良さが違う!
圧倒的なまでのカッコ良さ
これにシビレないようではオタクの感性が無い
メカゴジラは人気怪獣となり、次作にも登場するばかりか、平成ゴジラ、ミレニアムゴジラでもリメイクされる程のインパクトがあったのだ
特にロケットのような飛行形態、地下格納庫からの垂直発進はワクワクする
次に俳優が良い
平田昭彦、小泉博、岸田森、佐原健二
悪役も睦五郎、草野大悟
もうこの顔ぶれだけで東宝怪獣映画の本編を安心して観られるというものだ
品質が保証されていると言ってもよい
穴ぼこだらけの脚本と演出でも、我慢して観れてしまうのだ
そして特撮
特技監督はもちろん中野昭慶
火の海となった東京湾岸コンビナートのシーンは素晴らしい出来映え
翌年の「東京弯炎上」を予感させるものだ
注目すべきは特技助監督に川北紘一の名前があることだ
中野監督は39歳、彼は32歳
川北紘一が次の時代の日本の特撮を背負うことになる
光線合成の多用による華やかな演出は、予算低下によるプアーさを感じさせない効果をもたらしてもいる
それ以外にもどの特撮シーンでも神経が行き届いて細かい工夫、特撮ファンへの良心というべきものが見える
本作の特撮のクォリティー向上は間違いなく彼の功績だ
最後にストーリー
少し他のゴジラシリーズと毛色が異なるのは、原作に福島正美の名前がクレジットされているからだ
彼は当時45歳
早川書房の月刊SFマガジン誌の初代編集長を務めた伝説の人物
海外SFの名作の翻訳も多い
この人がいたから日本にSFが根付いたといえる程の人
1969年に有名な覆面座談会事件で早川を引責辞職
本作の2年後の1976年に47歳で早すぎる死を迎えている
マタンゴも彼の原作になる
自衛隊が登場しないのは、返還されたばかりの沖縄の県民感情を考慮してのものだろうが、結果としては登場人物達だけで物語が完結してスッキリとした
ゴジラの次回作が楽しみになるのは、本当に久し振りだ!
色々やばい
まず-0.5の理由を言いましょう、
アンギラスのやられ方がリアルすぎてスプラッターレベルです以上。
そして魅力はメカゴジラ!
ドラゴンボールの「地球まるごと超決戦」にも言えることですが、
主人公と似た見た目でも性格は正反対、こんな設定燃えないはずがない。
メカゴジラのデザインは顔は般若、体つきはリベット調のポンコツロボット。
しかし見た目がダサいからと言って油断するなかれ…!
クライマックスでは、
目からビーム!
胸からビーム!
指からミサイル!
膝からミサイル!
足の指からもミサイル!
これらを一斉発射します!
当時の方も、正義の味方ゴジラが負ければいいと本気で思ったのではないでしょうか…?
怪獣プロレス ゴジラ・キングシーサー組vsメカゴジラ
メカゴジラ初登場にしてメカゴジラの為の映画。
まー、豪快な脚本(笑)。
主人公兄弟のお兄さんが担当している工事現場からたまたま古大怪獣・キングシーサーの封印を解く像が出てきたり、主人公の叔父さんがたまたま考古学者だったり、弟が鍾乳洞でたまたま拾った金属片がたまたまメカゴジラの装甲だったり、知り合いにたまたま物理学権威の博士(しかもノーベル賞受賞者)が居て拾った金属片の分析を頼めたり、博士はその金属片がスペースチタニウムだと断言できたり…
と、まーこんな感じ(笑)
地球侵略を企むブラックホール第三惑星人は葉巻を燻らせてブランデーを嗜むおっさん(嗜好品に葉巻とブランデーがある宇宙人…)だし地球人の博士にメカゴジラを修理させるために娘を拉致ったり(メカゴジラって地球人が直せる科学力なのか…)宇宙人というより北朝鮮のスパイみたいだ。(そもそもブラックホールに惑星って存在できるのか…?)
そのブラックホール第三惑星人の真の姿もあー、猿の惑星見たんだね、と製作側の映画視聴履歴も分かる。
絶対絶命のピンチは全てインターポールが間一髪で救ってくれるし(都合4回、間一髪で救われる)、キングシーサーを目覚めさせる歌がどうも不倫してる人妻が間男に夫が帰ってくる前に帰ってと言ってるような艶っぽい歌な上、この歌を2番まで歌わないと目覚めてくれないキングシーサー…。(キングシーサーもゴタゴタが終わったらしっかり家に帰るのだが、もう居場所もバレて伝説でもなんでも無いだろ(笑))
また沖縄で戦っていたかと思えば東京湾、富士山嶺と「あれ?今、ここどこだっけ?」となるのもたまにキズ。さらにロッキーよろしくゴジラの特訓パートもある。
そして!本物のゴジラが初登場する場面は大爆笑もの(どっから出てきてんだよ!地下道とかあんの!?あの倉庫で働いている人、なんか地盤緩いなとか思ってたかも)
とまあ中々、現代では見れない凄まじいドラマパートでした(笑)
ところが!!この作品、特撮パートが凄え良い!!
特に東京湾石油コンビナートでのメカゴジラvsゴジラ戦、ここは凄かった!絶対今じゃ許可でないだろって量の火薬を屋内スタジオで使ってる。しかもロケーションが昼間の峰とかじゃなく夜の湾岸なので炎が冴える。
ラストのゴジラ・キングシーサー組とメカゴジラの一戦もメカゴジラのギミック、ミサイルや光線のエフェクトと落ち着きの無い編集でガチャガチャ見せてくれて面白かった!(メカゴジラの火力一斉解放が良かった!!)
当時、映画製作費の捻出が厳しくなっており予算が掛けられなかったそうだ。確かにドラマパートは安っぽく見えるのだが特撮パートはベテランのスタッフの工夫で少ない予算ですごい迫力。
あと本作にウルトラマンのダダの回に似たような場面があるのだが、閉鎖された空間の中で人間サイズの宇宙人がくぐもった声を上げながら死角から襲ってくるのって怖い。これは現代でも十分通用する演出だと思う。
もうメカゴジラというアイデア一発をどうやって見せるかに全振りしていて清々しい。オープニングタイトルや音楽も軽快で良い意味で軽薄な怪獣映画だ。(監督は音楽が伊福部昭では重くなるのであえて別の方に音楽を依頼したそう)
本作のヒットでゴジラ映画の観客動員数が上向きになり続編も作られた。続編の「メカゴジラの逆襲」というタイトルにゴジラの名前が無いことから如何にメカゴジラが当たったか分かる。しかし続編の興行成績が芳しく無かったことからゴジラシリーズは1984ゴジラまで一時休止になる。
これはゴジラを子供向け娯楽映画として製作することの限界を意味していたのでは無いかと思う。
昭和の子供向け映画だった頃のゴジラ映画がどんなものだったか分からせてくれる、昭和からやってるくたびれた町中華の店でラーメン・チャーハンセットで腹一杯になったような映画です。
ゴジラ、ゴジラ、ゴジラとメカゴジラ♪
ゴジラシリーズ第14作目で、やっとメカゴジラの登場です。メカゴジラってレディ・プレイヤー・ワンにも出てましたし、けっこうメジャーな印象だったのですが、14作目まで来ないと登場しないんですね。
登場と言えば本作のゴジラの登場シーンが予想外過ぎました。いきなり倉庫の中から現れた!?どうなってるんだ、いったい?あの中で何をしていた、ゴジラさん?雷を受けて磁気体質になれたのも不思議です。っというか何故ゴジラさん自身雷を受けると磁気体質になれる事を知っていたんでしょう?
ゴジラに先立ってアンギラスも出てくるのですが、また咬ませ犬(涙)ニセゴジラに口割かれるのが痛々しい!しかし、観ててわからなかったのがメカゴジラは何故わざわざゴジラの格好をして出てきたのでしょう?何かメリットあったのでしょうか?宇宙人の考える事はわかりません。
そんなブラックホール第三惑星人、行動が色々と不思議です。根本的に玉泉洞の奥に秘密基地を作る意味がわからない。あんな洞窟の奥だったら建築資材運び込むのも大変だったろうに。だいたいずっと人間の姿に擬態しているのなら、秘密基地作る必要なくないですか?擬態の意味ないじゃん!やっぱり宇宙人の考える事はわかりません。
しかし、そんな宇宙人が作ったメカゴジラは優秀でした。色んな武器でゴジラやキング・シーサーを苦しめます。遠隔操作なんで動かしている人も安心な設計。今でいうとアメリカ軍がドローン使って本国アメリカから中東とかを破壊してるイメージですね。更に「ゴジラを徹底的にやっつけるんだ」等とモヤッとした要求にも答える事ができる音声認識。現代のスマートスピーカーでもはっきり物事を指定しないと答えてくれない中、抽象的な言葉を理解してくれるってスゴい事です。まだ現代でもこの頃に描いてた技術に追い付けていないです。
本作が公開されたのって沖縄の返還から2年後だったのですね。歴史を感じるなぁ。沖縄に高い建物が全く見えないのは、返還当時はまだあんな感じだったのでしょうか?出てくるお爺さんがちょっと中国入ってる風貌なのは作る側も沖縄が良くわかっていなかった感じですね。当時沖縄を知らなかった子供に、沖縄を紹介するのに役に立つ作品になった事でしょう。その割にキング・シーサーも咬ませ犬(涙)
沖縄が日本に返還されたのは1972年5月15日。
金城と書いて“かなぐしく”と読む、金城冴子。発見した洞穴の中に、沖縄の古代人が描いた壁画だと確信した冴子。壁画の謎は解けたけど、キングシーサーの置物がわからなくて、東京城北大学の和倉教授を訪ねることになった。敬介と同乗することになった冴子。和倉(小泉博)は彼の叔父だったのだ。一方で、敬介の弟は玉泉洞で見つけた金属片を宮島教授(平田昭彦)に託す。置物を狙う男・柳川(草野大悟)と見守る南原(岸田森)というサスペンスのような展開。
そんな折、富士山が噴火しゴジラが出現するのだが、アンギラスが仲間であるゴジラを攻撃。しかし、アンギラスは口を裂かれて敗退。ゴジラの肩には金属が見えるし、青白い放射能ではなく炎を吐いているゴジラを見て少年ファンは大喜びだったことだろう。一人車を走らせ御殿場に向かう敬介。金属を拾うのだが、それもスペース・チタニウムだと断定する宮島教授。ゴジラを追った彼らはゴジラが2体現れたことに驚く。「アンギラスはゴジラを呼ぶために現れたんだな・・・」。「メカゴジラは多分どこかの惑星人が操っているのだろう」。洞察力も凄い宮島博士であったのもノーベル賞を受賞するほどの頭脳を持っていたからだ!
沖縄に飛んだ宮島博士と娘の郁子、そして正彦は玉泉洞で大宇宙ブラックホール第三惑星の地球征服司令官の黒沼に捕まってしまう。メカゴジラのヘッドコントロールが壊れ、正彦と郁子を人質に取ってそれを直してもらおうという作戦だった。「やっぱり宇宙人だったんだな」と宮島はさすがに頭の回転が速い。
一方、さんふらわあ号で沖縄に向かっていた敬介と冴子。柳川は置物を盗もうと冴子の部屋に侵入。そこへ都合よく現れた敬介が格闘して柳川が猿人顔の第三惑星R1号だったとわかるのだ。デッキでさらに格闘するが、置物を持ったR1号は海へと墜落してしまう。しかし、盗られたのは偽物の置物・・・さすがだ。実は撃ったのは南原だったんだけどね。そして行方不明となっていた宮島博士一行を探しに玉泉洞に入ると銀色の服の男に脅され・・・「誰だ?宇宙人か?」と、こちらも察しがいい。またしてもピンチを救ってくれたのはインターポールの捜査官南原だった。
安豆味城でも第三惑星人が出現。こちらはインターポールの田村が助けてくれた。この襲われた爺さんは本土を恨んでるらしく、ゴジラにやられりゃいいんだと呟いていたが、この一件で会心したようだった。キングシーサーを目覚めさせるのは安豆味王国の継承者那美(ベルベラ・リーン)しかいない。卑怯な第三惑星人は眠ってるシーサーをメカゴジラに攻撃させようとするが、この歌でシーサーが眠りから覚めてメカゴジラと対決。そしてゴジラも復活して沖縄に上陸するのだった。
メカゴジラの攻撃力はとてつもない。両眼から発射される虹色のスペースビームに胸部からはクロスアタックビーム、手の指はフィンガーミサイル、足の指からはハイプレッシャーホーミングが発射されるのだ。雷の特訓でゴジラは全身を磁石の塊にできるようになっていて、空飛ぶメカゴジラを引き寄せる。そしてシーサーとタッグを組んでメカゴジラの首をもぎ取るのだ!赤い三日月、雷を受けて特訓中のゴジラ、さんふらわあ、スカイライン2000GT、見どころは多いがツッコミどころも多い。気になるのはメカゴジラの首がぐるぐる回るのは『エクソシスト』の影響かどうかという点。そして久しぶりに軍隊が登場しないゴジラ作品。沖縄返還直後という配慮があったためだという。
全身が武器のすごいヤツ!
ゴジラシリーズ第14作。
ゴジラ生誕20周年記念作品。
「東宝チャンピオンまつり」で公開。
DVDで3回目の鑑賞。
今なお絶大な人気を誇るロボット怪獣メカゴジラが初登場! ブラックホール第三惑星人の侵略兵器として、ゴジラに襲い掛かりました。全身に武器が仕込まれたメカゴジラは、その圧倒的な火力でゴジラを絶体絶命のピンチに追い込んだ強敵。スペースビーム、フィンガーミサイル、クロスアタックビーム―何と抜群なネーミングセンスなのでしょう!(笑) 強力過ぎるライバルの登場に、ゴジラはある必殺技を会得して決死の反撃に転じることに…。その方法とは…観てのお楽しみですが、誠に奇想天外なのでもはや何でもあり感が強い…(笑)
メカゴジラが初めて現れたときには、ゴジラに化けていました(その必要性に疑問を持ったら負けです(笑))。富士山の噴火と共に出現し進撃を開始しましたが、その前に立ち塞がったのが暴竜アンギラス! 「ゴジラの逆襲」から19年ぶりにゴジラ対アンギラスの戦いが行われました。ファンにとっては嬉しい演出でした! 人類はそこで仲間同士である2頭が戦うのはおかしいと疑問に思うわけです(笑) 軍配はニセ・ゴジラに上がりましたが、アンギラスがあまりにも不憫…。
続いて、コンビナート地帯で本家ゴジラとニセ・ゴジラの直接対決に雪崩れ込みました。“ゴジラ対ゴジラ”という誰もが夢想したであろう対決! 場所がコンビナートということもあり、「東宝チャンピオンまつり」時期のゴジラ映画では珍しく、中野昭慶特技監督お得意の火薬増し増しで描かれる迫力の爆破シーンが展開されて凄まじい限り! さらに沖縄最終決戦では、メカゴジラのオールウェポン攻撃に曝されるゴジラの周りでもこれでもかというぐらいの爆発の嵐が吹き荒れました! 20周年ということで予算が上がったの?(笑)
ゴジラの助っ人として、沖縄の守護神キングシーサーが登場。素早いアクロバティックな戦法でメカゴジラを翻弄。右目でビームを吸収し左目で撃ち返すという能力もあり、光線技の応酬が鮮やかな限りでした…。琉球王朝の王族の血を引く女性(ベルベラ・リーン)が歌う「ミヤラビの祈り」の力で復活しました。が、ここで言いたくなるのが、キングシーサーという名前と歌の歌詞がどうにかならなかったのかな、ということ…。
キングシーサー―安直過ぎやしないかい? 沖縄の古くからの言葉で“王”を意味する単語か何かにした方が雰囲気が出たんじゃないかなと思いました(調べましたが分かりませんでした…)。歌詞も沖縄の方言にした方が良かったのではないかなぁ、と…。きちんと現地の言葉で書かれた「モスラの歌」みたく…。おもいっきり標準語なので、初めて観たときはガクッと来ました(笑) しかもきっちり2番まで歌わないと復活しない…。こだわるなよ、キングシーサー!(笑) 時間も予算も少ない製作だったから仕方の無いことかもしれませんが、こうして欲しかったなという要望は尽きません…(笑)
キャストに平田昭彦や小泉博、佐原健二といった東宝特撮常連俳優が久々にカムバック。登場するだけで物語に締まりが出るような気がしました。岸田森のインターポール捜査官も渋くてカッコ良かったです。できる男という感じがしました。ニヒルな雰囲気が堪りません…(笑) 意外とゴジラ映画出演は本作のみ。後は吸血鬼の役か怪奇な事件を科学捜査していて、そちらはそちらでまたカッコいいぜ!(笑)
それにしても、ブラックホール第三惑星人がめちゃくちゃおマヌケなのよねぇ…(笑) 一度見破られた合言葉をそのまま使い続けるなんて、とてもお茶目な宇宙人…(笑)
「アルファ!」「ケンタウロス!」(笑)
当時開催されていた「沖縄海洋博」や「さんふらわぁ号」との完全タイアップなので沖縄ロケ代はタダだそうな。そういう理由で沖縄が舞台になりましたが、国頭老人がゴジラに「わしの代わりに、ヤマトンチュを懲らしめてくれ!」と叫んだシーンに、考えさせられるものがありました…。
低予算時期のゴジラなので、脚本にやや難があったり、至るところで「ん?」となる部分はありましたが、お祭り感覚が漲っていたので、肩肘張らず楽しめる作品だなと思いました。
※鑑賞記録
2020/04/17:Amazonプライム・ビデオで鑑賞
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