ゴジラ対メカゴジラのレビュー・感想・評価
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初めて目にしたゴジラ
幼い頃に地上波放送されていて初めてゴジラを観たのがこの作品だった。すでにウルトラマンタロウとか仮面ライダーV3など見ていた頃だったので、普通のオジサン達が「えい、や!」と組み合っている姿を見ていると「変身しないの?」とかよく分かっていなかった記憶がある。
歳を経て改めて観ると、岸田森無双である。
インターポールのオジサン(お兄さんなのか?)が拳銃片手に謎の宇宙人(猿マスク)の奴等と激闘を繰り広げる。
一頃の作品の様に過去の映像を使い回しはして無かった様子、しっかりと沖縄をピックアップしているロケ撮影は冬だったのか皆さん冬服だった様に思う。
そして肝心要の怪獣プロレスはそれなりに作られており、メカゴジラの強敵っぷりは2対1でも容易にいかず、人間の協力なしでは倒せない感じで良かった。
爆発も派手にやっており、ソコソコ製作費が出ていたのだろうか?
ゴジラの顔も可愛くて、その数年後映画「ドラえもんのび太の恐竜」の併映で「モスラ対ゴジラ」を見た時の悪役顔に驚いたものである。
しかしながらゴジラを持ってしても怪獣特撮は斜陽化を感じる状態で、せっかく大人仕様に変えてきた作風も、当時の子どもにもうひとつ受けなかったのだろう。
メカゴジラのルーツを復習
「ゴジラvsコング」で復活したメカゴジラのルーツを復習してみようかと再鑑賞。
ゴジラの生みの親ともいうべきプロデューサーの田中友幸さんが「ゴジラより強い新怪獣を造れないか」と特技監督の中野昭慶に持ちかけたところ、「ゴジラを倒せるのはゴジラだけ」と答えたことがメカゴジラ誕生のキッカケとか。当時はマジンガーZをはじめ子供たちの人気はロボットアニメなのも追い風だったのでしょう。
メカゴジラのかっこよさに比べてこの頃のゴジラはお目め真ん丸、ずんぐりむっくりでアイドル化しすぎて興醒めです。
1972年の沖縄返還に湧く最中、1975年海洋博の準備も進む沖縄を舞台に、ご当地怪獣キングシーサーを加えて得意の伝説もの、そこにあえて最新科学のメカゴジラ投入という時流を読んだいかにもの企画、沖縄を襲ったら米軍が黙っていないはずなのに基地問題を避けてか軍は出てきませんでした。
特撮はお金がかかるので人間ドラマの方で尺を稼がねばなりません、頑張り屋の青年と気鋭の博士は半ばお約束、異星人の正体がゴリラ風というのは「猿の惑星」のもじりでしょうか、インターポールが出てきましたが007風アクション映画にもしたかったのかもしれませんね。
圧倒的なメカゴジラのカッコ良さ!
ゴジラシリーズ第14作
面白い
前作から大幅に持ち直した
本編も特撮も、前作のような目も当てられないような悲惨なことにはなっていない
ちゃんと人様から金を取れるだけのものになっている
それどころかやれば出来るじゃないか!という作品になっている
さすがゴジラ誕生20周年記念映画
気合いが入っていると感じる
まずメカゴジラが良い!素晴らしい!
基本、1967年の「キングコングの逆襲」に登場したメカニコングの発想の流用に過ぎないのだが、カッコ良さが違う!
圧倒的なまでのカッコ良さ
これにシビレないようではオタクの感性が無い
メカゴジラは人気怪獣となり、次作にも登場するばかりか、平成ゴジラ、ミレニアムゴジラでもリメイクされる程のインパクトがあったのだ
特にロケットのような飛行形態、地下格納庫からの垂直発進はワクワクする
次に俳優が良い
平田昭彦、小泉博、岸田森、佐原健二
悪役も睦五郎、草野大悟
もうこの顔ぶれだけで東宝怪獣映画の本編を安心して観られるというものだ
品質が保証されていると言ってもよい
穴ぼこだらけの脚本と演出でも、我慢して観れてしまうのだ
そして特撮
特技監督はもちろん中野昭慶
火の海となった東京湾岸コンビナートのシーンは素晴らしい出来映え
翌年の「東京弯炎上」を予感させるものだ
注目すべきは特技助監督に川北紘一の名前があることだ
中野監督は39歳、彼は32歳
川北紘一が次の時代の日本の特撮を背負うことになる
光線合成の多用による華やかな演出は、予算低下によるプアーさを感じさせない効果をもたらしてもいる
それ以外にもどの特撮シーンでも神経が行き届いて細かい工夫、特撮ファンへの良心というべきものが見える
本作の特撮のクォリティー向上は間違いなく彼の功績だ
最後にストーリー
少し他のゴジラシリーズと毛色が異なるのは、原作に福島正美の名前がクレジットされているからだ
彼は当時45歳
早川書房の月刊SFマガジン誌の初代編集長を務めた伝説の人物
海外SFの名作の翻訳も多い
この人がいたから日本にSFが根付いたといえる程の人
1969年に有名な覆面座談会事件で早川を引責辞職
本作の2年後の1976年に47歳で早すぎる死を迎えている
マタンゴも彼の原作になる
自衛隊が登場しないのは、返還されたばかりの沖縄の県民感情を考慮してのものだろうが、結果としては登場人物達だけで物語が完結してスッキリとした
ゴジラの次回作が楽しみになるのは、本当に久し振りだ!
色々やばい
まず-0.5の理由を言いましょう、
アンギラスのやられ方がリアルすぎてスプラッターレベルです以上。
そして魅力はメカゴジラ!
ドラゴンボールの「地球まるごと超決戦」にも言えることですが、
主人公と似た見た目でも性格は正反対、こんな設定燃えないはずがない。
メカゴジラのデザインは顔は般若、体つきはリベット調のポンコツロボット。
しかし見た目がダサいからと言って油断するなかれ…!
クライマックスでは、
目からビーム!
胸からビーム!
指からミサイル!
膝からミサイル!
足の指からもミサイル!
これらを一斉発射します!
当時の方も、正義の味方ゴジラが負ければいいと本気で思ったのではないでしょうか…?
怪獣プロレス ゴジラ・キングシーサー組vsメカゴジラ
メカゴジラ初登場にしてメカゴジラの為の映画。
まー、豪快な脚本(笑)。
主人公兄弟のお兄さんが担当している工事現場からたまたま古大怪獣・キングシーサーの封印を解く像が出てきたり、主人公の叔父さんがたまたま考古学者だったり、弟が鍾乳洞でたまたま拾った金属片がたまたまメカゴジラの装甲だったり、知り合いにたまたま物理学権威の博士(しかもノーベル賞受賞者)が居て拾った金属片の分析を頼めたり、博士はその金属片がスペースチタニウムだと断言できたり…
と、まーこんな感じ(笑)
地球侵略を企むブラックホール第三惑星人は葉巻を燻らせてブランデーを嗜むおっさん(嗜好品に葉巻とブランデーがある宇宙人…)だし地球人の博士にメカゴジラを修理させるために娘を拉致ったり(メカゴジラって地球人が直せる科学力なのか…)宇宙人というより北朝鮮のスパイみたいだ。(そもそもブラックホールに惑星って存在できるのか…?)
そのブラックホール第三惑星人の真の姿もあー、猿の惑星見たんだね、と製作側の映画視聴履歴も分かる。
絶対絶命のピンチは全てインターポールが間一髪で救ってくれるし(都合4回、間一髪で救われる)、キングシーサーを目覚めさせる歌がどうも不倫してる人妻が間男に夫が帰ってくる前に帰ってと言ってるような艶っぽい歌な上、この歌を2番まで歌わないと目覚めてくれないキングシーサー…。(キングシーサーもゴタゴタが終わったらしっかり家に帰るのだが、もう居場所もバレて伝説でもなんでも無いだろ(笑))
また沖縄で戦っていたかと思えば東京湾、富士山嶺と「あれ?今、ここどこだっけ?」となるのもたまにキズ。さらにロッキーよろしくゴジラの特訓パートもある。
そして!本物のゴジラが初登場する場面は大爆笑もの(どっから出てきてんだよ!地下道とかあんの!?あの倉庫で働いている人、なんか地盤緩いなとか思ってたかも)
とまあ中々、現代では見れない凄まじいドラマパートでした(笑)
ところが!!この作品、特撮パートが凄え良い!!
特に東京湾石油コンビナートでのメカゴジラvsゴジラ戦、ここは凄かった!絶対今じゃ許可でないだろって量の火薬を屋内スタジオで使ってる。しかもロケーションが昼間の峰とかじゃなく夜の湾岸なので炎が冴える。
ラストのゴジラ・キングシーサー組とメカゴジラの一戦もメカゴジラのギミック、ミサイルや光線のエフェクトと落ち着きの無い編集でガチャガチャ見せてくれて面白かった!(メカゴジラの火力一斉解放が良かった!!)
当時、映画製作費の捻出が厳しくなっており予算が掛けられなかったそうだ。確かにドラマパートは安っぽく見えるのだが特撮パートはベテランのスタッフの工夫で少ない予算ですごい迫力。
あと本作にウルトラマンのダダの回に似たような場面があるのだが、閉鎖された空間の中で人間サイズの宇宙人がくぐもった声を上げながら死角から襲ってくるのって怖い。これは現代でも十分通用する演出だと思う。
もうメカゴジラというアイデア一発をどうやって見せるかに全振りしていて清々しい。オープニングタイトルや音楽も軽快で良い意味で軽薄な怪獣映画だ。(監督は音楽が伊福部昭では重くなるのであえて別の方に音楽を依頼したそう)
本作のヒットでゴジラ映画の観客動員数が上向きになり続編も作られた。続編の「メカゴジラの逆襲」というタイトルにゴジラの名前が無いことから如何にメカゴジラが当たったか分かる。しかし続編の興行成績が芳しく無かったことからゴジラシリーズは1984ゴジラまで一時休止になる。
これはゴジラを子供向け娯楽映画として製作することの限界を意味していたのでは無いかと思う。
昭和の子供向け映画だった頃のゴジラ映画がどんなものだったか分からせてくれる、昭和からやってるくたびれた町中華の店でラーメン・チャーハンセットで腹一杯になったような映画です。
ゴジラ、ゴジラ、ゴジラとメカゴジラ♪
ゴジラシリーズ第14作目で、やっとメカゴジラの登場です。メカゴジラってレディ・プレイヤー・ワンにも出てましたし、けっこうメジャーな印象だったのですが、14作目まで来ないと登場しないんですね。
登場と言えば本作のゴジラの登場シーンが予想外過ぎました。いきなり倉庫の中から現れた!?どうなってるんだ、いったい?あの中で何をしていた、ゴジラさん?雷を受けて磁気体質になれたのも不思議です。っというか何故ゴジラさん自身雷を受けると磁気体質になれる事を知っていたんでしょう?
ゴジラに先立ってアンギラスも出てくるのですが、また咬ませ犬(涙)ニセゴジラに口割かれるのが痛々しい!しかし、観ててわからなかったのがメカゴジラは何故わざわざゴジラの格好をして出てきたのでしょう?何かメリットあったのでしょうか?宇宙人の考える事はわかりません。
そんなブラックホール第三惑星人、行動が色々と不思議です。根本的に玉泉洞の奥に秘密基地を作る意味がわからない。あんな洞窟の奥だったら建築資材運び込むのも大変だったろうに。だいたいずっと人間の姿に擬態しているのなら、秘密基地作る必要なくないですか?擬態の意味ないじゃん!やっぱり宇宙人の考える事はわかりません。
しかし、そんな宇宙人が作ったメカゴジラは優秀でした。色んな武器でゴジラやキング・シーサーを苦しめます。遠隔操作なんで動かしている人も安心な設計。今でいうとアメリカ軍がドローン使って本国アメリカから中東とかを破壊してるイメージですね。更に「ゴジラを徹底的にやっつけるんだ」等とモヤッとした要求にも答える事ができる音声認識。現代のスマートスピーカーでもはっきり物事を指定しないと答えてくれない中、抽象的な言葉を理解してくれるってスゴい事です。まだ現代でもこの頃に描いてた技術に追い付けていないです。
本作が公開されたのって沖縄の返還から2年後だったのですね。歴史を感じるなぁ。沖縄に高い建物が全く見えないのは、返還当時はまだあんな感じだったのでしょうか?出てくるお爺さんがちょっと中国入ってる風貌なのは作る側も沖縄が良くわかっていなかった感じですね。当時沖縄を知らなかった子供に、沖縄を紹介するのに役に立つ作品になった事でしょう。その割にキング・シーサーも咬ませ犬(涙)
沖縄が日本に返還されたのは1972年5月15日。
金城と書いて“かなぐしく”と読む、金城冴子。発見した洞穴の中に、沖縄の古代人が描いた壁画だと確信した冴子。壁画の謎は解けたけど、キングシーサーの置物がわからなくて、東京城北大学の和倉教授を訪ねることになった。敬介と同乗することになった冴子。和倉(小泉博)は彼の叔父だったのだ。一方で、敬介の弟は玉泉洞で見つけた金属片を宮島教授(平田昭彦)に託す。置物を狙う男・柳川(草野大悟)と見守る南原(岸田森)というサスペンスのような展開。
そんな折、富士山が噴火しゴジラが出現するのだが、アンギラスが仲間であるゴジラを攻撃。しかし、アンギラスは口を裂かれて敗退。ゴジラの肩には金属が見えるし、青白い放射能ではなく炎を吐いているゴジラを見て少年ファンは大喜びだったことだろう。一人車を走らせ御殿場に向かう敬介。金属を拾うのだが、それもスペース・チタニウムだと断定する宮島教授。ゴジラを追った彼らはゴジラが2体現れたことに驚く。「アンギラスはゴジラを呼ぶために現れたんだな・・・」。「メカゴジラは多分どこかの惑星人が操っているのだろう」。洞察力も凄い宮島博士であったのもノーベル賞を受賞するほどの頭脳を持っていたからだ!
沖縄に飛んだ宮島博士と娘の郁子、そして正彦は玉泉洞で大宇宙ブラックホール第三惑星の地球征服司令官の黒沼に捕まってしまう。メカゴジラのヘッドコントロールが壊れ、正彦と郁子を人質に取ってそれを直してもらおうという作戦だった。「やっぱり宇宙人だったんだな」と宮島はさすがに頭の回転が速い。
一方、さんふらわあ号で沖縄に向かっていた敬介と冴子。柳川は置物を盗もうと冴子の部屋に侵入。そこへ都合よく現れた敬介が格闘して柳川が猿人顔の第三惑星R1号だったとわかるのだ。デッキでさらに格闘するが、置物を持ったR1号は海へと墜落してしまう。しかし、盗られたのは偽物の置物・・・さすがだ。実は撃ったのは南原だったんだけどね。そして行方不明となっていた宮島博士一行を探しに玉泉洞に入ると銀色の服の男に脅され・・・「誰だ?宇宙人か?」と、こちらも察しがいい。またしてもピンチを救ってくれたのはインターポールの捜査官南原だった。
安豆味城でも第三惑星人が出現。こちらはインターポールの田村が助けてくれた。この襲われた爺さんは本土を恨んでるらしく、ゴジラにやられりゃいいんだと呟いていたが、この一件で会心したようだった。キングシーサーを目覚めさせるのは安豆味王国の継承者那美(ベルベラ・リーン)しかいない。卑怯な第三惑星人は眠ってるシーサーをメカゴジラに攻撃させようとするが、この歌でシーサーが眠りから覚めてメカゴジラと対決。そしてゴジラも復活して沖縄に上陸するのだった。
メカゴジラの攻撃力はとてつもない。両眼から発射される虹色のスペースビームに胸部からはクロスアタックビーム、手の指はフィンガーミサイル、足の指からはハイプレッシャーホーミングが発射されるのだ。雷の特訓でゴジラは全身を磁石の塊にできるようになっていて、空飛ぶメカゴジラを引き寄せる。そしてシーサーとタッグを組んでメカゴジラの首をもぎ取るのだ!赤い三日月、雷を受けて特訓中のゴジラ、さんふらわあ、スカイライン2000GT、見どころは多いがツッコミどころも多い。気になるのはメカゴジラの首がぐるぐる回るのは『エクソシスト』の影響かどうかという点。そして久しぶりに軍隊が登場しないゴジラ作品。沖縄返還直後という配慮があったためだという。
全身が武器のすごいヤツ!
ゴジラシリーズ第14作。
ゴジラ生誕20周年記念作品。
「東宝チャンピオンまつり」で公開。
DVDで3回目の鑑賞。
今なお絶大な人気を誇るロボット怪獣メカゴジラが初登場! ブラックホール第三惑星人の侵略兵器として、ゴジラに襲い掛かりました。全身に武器が仕込まれたメカゴジラは、その圧倒的な火力でゴジラを絶体絶命のピンチに追い込んだ強敵。スペースビーム、フィンガーミサイル、クロスアタックビーム―何と抜群なネーミングセンスなのでしょう!(笑) 強力過ぎるライバルの登場に、ゴジラはある必殺技を会得して決死の反撃に転じることに…。その方法とは…観てのお楽しみですが、誠に奇想天外なのでもはや何でもあり感が強い…(笑)
メカゴジラが初めて現れたときには、ゴジラに化けていました(その必要性に疑問を持ったら負けです(笑))。富士山の噴火と共に出現し進撃を開始しましたが、その前に立ち塞がったのが暴竜アンギラス! 「ゴジラの逆襲」から19年ぶりにゴジラ対アンギラスの戦いが行われました。ファンにとっては嬉しい演出でした! 人類はそこで仲間同士である2頭が戦うのはおかしいと疑問に思うわけです(笑) 軍配はニセ・ゴジラに上がりましたが、アンギラスがあまりにも不憫…。
続いて、コンビナート地帯で本家ゴジラとニセ・ゴジラの直接対決に雪崩れ込みました。“ゴジラ対ゴジラ”という誰もが夢想したであろう対決! 場所がコンビナートということもあり、「東宝チャンピオンまつり」時期のゴジラ映画では珍しく、中野昭慶特技監督お得意の火薬増し増しで描かれる迫力の爆破シーンが展開されて凄まじい限り! さらに沖縄最終決戦では、メカゴジラのオールウェポン攻撃に曝されるゴジラの周りでもこれでもかというぐらいの爆発の嵐が吹き荒れました! 20周年ということで予算が上がったの?(笑)
ゴジラの助っ人として、沖縄の守護神キングシーサーが登場。素早いアクロバティックな戦法でメカゴジラを翻弄。右目でビームを吸収し左目で撃ち返すという能力もあり、光線技の応酬が鮮やかな限りでした…。琉球王朝の王族の血を引く女性(ベルベラ・リーン)が歌う「ミヤラビの祈り」の力で復活しました。が、ここで言いたくなるのが、キングシーサーという名前と歌の歌詞がどうにかならなかったのかな、ということ…。
キングシーサー―安直過ぎやしないかい? 沖縄の古くからの言葉で“王”を意味する単語か何かにした方が雰囲気が出たんじゃないかなと思いました(調べましたが分かりませんでした…)。歌詞も沖縄の方言にした方が良かったのではないかなぁ、と…。きちんと現地の言葉で書かれた「モスラの歌」みたく…。おもいっきり標準語なので、初めて観たときはガクッと来ました(笑) しかもきっちり2番まで歌わないと復活しない…。こだわるなよ、キングシーサー!(笑) 時間も予算も少ない製作だったから仕方の無いことかもしれませんが、こうして欲しかったなという要望は尽きません…(笑)
キャストに平田昭彦や小泉博、佐原健二といった東宝特撮常連俳優が久々にカムバック。登場するだけで物語に締まりが出るような気がしました。岸田森のインターポール捜査官も渋くてカッコ良かったです。できる男という感じがしました。ニヒルな雰囲気が堪りません…(笑) 意外とゴジラ映画出演は本作のみ。後は吸血鬼の役か怪奇な事件を科学捜査していて、そちらはそちらでまたカッコいいぜ!(笑)
それにしても、ブラックホール第三惑星人がめちゃくちゃおマヌケなのよねぇ…(笑) 一度見破られた合言葉をそのまま使い続けるなんて、とてもお茶目な宇宙人…(笑)
「アルファ!」「ケンタウロス!」(笑)
当時開催されていた「沖縄海洋博」や「さんふらわぁ号」との完全タイアップなので沖縄ロケ代はタダだそうな。そういう理由で沖縄が舞台になりましたが、国頭老人がゴジラに「わしの代わりに、ヤマトンチュを懲らしめてくれ!」と叫んだシーンに、考えさせられるものがありました…。
低予算時期のゴジラなので、脚本にやや難があったり、至るところで「ん?」となる部分はありましたが、お祭り感覚が漲っていたので、肩肘張らず楽しめる作品だなと思いました。
※鑑賞記録
2020/04/17:Amazonプライム・ビデオで鑑賞
シリーズ第14作、ゴジラ20周年記念作品。 怪獣による災害予言が刻...
シリーズ第14作、ゴジラ20周年記念作品。
怪獣による災害予言が刻印された壁画が沖縄で発見される。清水と冴子は壁画と合わせて発見されたシーサーと謎の金属片を持って東京へ戻り調べると宇宙金属スペースチタニウムと判明、同時に富士の噴火とともにゴジラが出現、予言通り街を破壊するゴジラの前にもう一体のゴジラが出現。
予言の破壊者はブラックホール第三惑星人の発明したメカゴジラであった。
ゴジラ、そして壁画と共にあったシーサーの力で蘇った御当地怪獣キングシーサーがメカゴジラに立ち向かう…‼︎
怪獣達の絵作りが全体的にハイクオリティな今作。特にメカゴジラのビジュアルはシリーズの中でも最高傑作といっていい仕上がり。
終盤の目、腹、手、足から放たれる激しい銃撃を打ち込み続ける描写はずっと見てられる名シーン。
ゴジラと背後にいるキングシーサー2体を同時に撃つ描写も最高!これが嫌いな男の子はいないはず!
またゴジラのゴア描写が目立つのも今作の特徴のひとつ。
ゴジラやアンギラスが雷雨に打たれながら叫ぶ名シーンも見所。
ドラマ部分は福田クオリティではあるが、沖縄返還という世相を取り入れていているのは好感が持てる。
未来と伝統2つの全く違う怪獣が楽しめる贅沢な一本。
あんだけ沖縄ミュージック使ってたのにキングシーサー蘇らせる歌は民謡ちゃうんかいww てか歌う距離!遠いわ!
まあまあだった
メカゴジラのウォーマシンぶりが凄まじく、クライマックスの戦闘シーンの音楽もよかった。ただ、急になんのロジックもなくメカゴジラが弱くなって負けてしまった。弾薬や燃料が尽きたのだろうか。
メカゴジラを開発したのが宇宙人というのも飲み込みづらい。どこかの何らかの結社でよかったのではないだろうか。死ぬとゴリラになるのも何だろうとしか思えない。
キングシーサーをめぐるミステリアスな展開は非常にもたもたしていて、タイトルがメカゴジラなんだから、キングシーサーなんてどうでもいいから早くメカゴジラを出せよといらいらするばかりだった。キングシーサーを目覚めさせる歌が、てっきり沖縄民謡かと思ったらムード歌謡でずっこけた。登場人物がさっぱり魅力的じゃなくて、いろいろなボタンの掛け違いを感じさせる物語が退屈でつらかった。頑張って最後まで見てウォーマシンぶりのすごいのが見れてよかった。
『レディ・プレイヤー1』のメカゴジラがかっこよくて原点に触れておく必要を感じたのだが、触れなくてもよかったかもしれない。
“華々しいデビュー”に相応しいメカゴジラの圧倒的強さ
シリーズ14作目。
ゴジラ生誕20周年。
それを記念すべく、メカゴジラが華々しくデビュー。
全身オールウェポンであるメカゴジラは、ゴジラを最も苦戦させた敵の一体で、ゴジラ最大のライバルとして、キングギドラ派、メカゴジラ派に分かれるほど。
その人気も抜群で、平成VSシリーズやミレニアムシリーズにも登場、長きに渡ってゴジラと激闘を繰り広げた。
また、佐藤勝による“メカゴジラのテーマ”はメカとは思えないほど軽快で、その音楽をバックにアンギラスに圧勝するシーンは見せ場の一つ。
最初メカゴジラはゴジラの皮を被って出現、本物のゴジラが現れ、“ゴジラ対ゴジラ”の夢の対決を実現してみせる。
正体を現し、第1回戦は痛み分け、沖縄を舞台にした第2回戦では本領発揮、ゴジラは沖縄の守護神キングシーサーと共に立ち向かうも、血を流しながら大苦戦する。
引き続きゴジラが正義のヒーローであったり、メカゴジラを操るのが侵略宇宙人であったりと、子供向けの箇所もあるが、全体的に見ると、多少アダルトな作風に戻った。
舞台となる沖縄の雰囲気もイイ。
東宝は前年末に超大作『日本沈没』を大ヒットさせ、波に乗り、本作では久々に過去作品からの流用は無く、特技監督・中野昭慶の派手な特撮演出が炸裂する。
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