「とってもセクシーなコスチュームでお姉ちゃんが・・・」ゴジラ対ヘドラ KIDO LOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)
とってもセクシーなコスチュームでお姉ちゃんが・・・
この映画の中には監督が趣味で作ったような部分がふんだんに盛り込まれている
例えば音楽の使い方とか
例えば二人の女優が妙に色っぽいとか
例えば絵による説明とか
公害に抗議するためのいろいろな映像手法とか
ゴジラのキャラ設定とか
これは監督からしてみればとっても楽しい仕事だったに違いない
よくこんな趣味的要素盛りだくさんの映画を会社が作らせてくれたもんだ
きっとこの頃はゴジラ映画の全盛期でどんな映画作っても絶対に売れるということが分かっていたからだろう …
と思って調べてみたら違っていた。 どうやら本プロデューサーが入院してる間に 企画が通って撮影してしまったらしい
この作品を作った後、監督への道が閉ざされたらしい。 頷ける話だ 。しかし、もうちょっと優れた プロデューサー だったら 才能に気が付いて もっと活躍させていたに違いない。残念な話だ...
脚本はスピード感があり、上手くまとまっており、大人が見ても一応の鑑賞に堪える内容となっていると思う
最後の締めくくりもなかなか気が利いている。
「この惨事により、政府は公害の規制を厳しくすることになりました」
ってことにでもなるかなと思ったけど。このラストのほうがずっと良い。
もういっぺん見たくなると言っても過言ではない逸品であろう。
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