「「チャンピオンまつり第1作(旧「ダイヤモンドシリーズ=小品扱いとなる)でゴジラ存続の危機にあった作品。昭和ゴジラ独自採点最下位」」ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃 菊千代さんの映画レビュー(感想・評価)
「チャンピオンまつり第1作(旧「ダイヤモンドシリーズ=小品扱いとなる)でゴジラ存続の危機にあった作品。昭和ゴジラ独自採点最下位」
独自採点(20):ミニラと会話するなど完全に子供映画化、特技監修円谷英二クレジット(撮影には加わってない)最期の作品、当時円谷英二監督の死と東宝機構改革によって「特殊技術課」を廃止し、特殊技術スタッフは新設された「映像事業部」に吸収され、71年東宝映像株式会社の前身となる。主題歌「怪獣マーチ」が作られた。
制作田中友幸、監督本多猪四郎、特技監修円谷英二、音楽宮内国郎
通称:総進撃ゴジ流用・登場怪獣:ミニラ/ガバラ(夢の中回想でクモンガ・カマキラス・アンギラス・マンダ・エビラ・ゴロザウルス・オオワシ)・昭和44年12月20日封切り・防衛:69分・上陸地()・破壊地()・特撮爆破炎上破壊規模D
邦画の斜陽、営業不振により怪獣は『怪獣総進撃』を集大成として中止されるはずであったが、前作『怪獣総進撃』が前前作の『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』の観客動員数を上回る成績を上げたことで急遽継続が決定した。以後は黄金期の3分の1から4分の1という低予算での製作となる、今作も前作以前の映像の流用(基本的には子供の夢の中の出来事的扱い)が多く、苦心の色がうかがえるがやはりゴジラ作品(実写)の中では最下位。そして全編通して子供向けな作り。特技は本多猪四郎が兼任、有川貞昌ら円谷組メインスタッフが大阪万博の映像製作にかかりきりで特撮の見所はあまりない、中野昭慶がチーフ助監督という立場ながら、監督の本多猪四郎に代わり特撮の絵コンテなどを手掛けた。唯一の救いはガバラという新しい怪獣が生まれたこと。ちなみに前年1968年には「2001年宇宙の旅」「猿の惑星」が公開されいて、あまりの差に愕然とする。着ぐるみゴジラシリーズで唯一プール撮影も行われていない
観客動員数は148万人、
時代:(封切料金¥500※実勢価格約半額)都内最後のSL牽引旅客列車走行、カラーテレビ普及率10%超え、東名高速全面開通、ヒッピー、サザエさん放送開始、東大安田講堂攻防戦、人類初の月面着陸、アメリカでウッドストックフェスティバル開催
<ファッション>
マイクロミニスカートとロングスカート、ベストスタイル流行、シースルールック、カラーシャツブーム
<ヒット商品>
パンティストッキング、缶コーヒー、避妊具 スキンレススキン
<流行語>
あっと驚くタメゴロー、オー、モーレツ! 、それをいっちゃーおしまいよ、ナンセンス
<音楽>
「夜明けのスキャット」由紀さおり
「長崎は今日も雨だった」内山田洋とクールファイブ
「ドリフのズンドコ節」ザ・ドリフターズ
「ブルー・ライト・ヨコハマ」いしだあゆみ
映画・演劇・テレビ・CM
「男はつらいよ」監督:山田洋次
「コント55号 人類の大弱点」監督:福田 純
「新宿泥棒日記」監督:大島渚
『サザエさん』放送開始
『8時だヨ!全員集合』
好きなショット:ガバラを背負い投げするゴジラ