「秘密結社の野望を打ち砕け!」ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 しゅうへい(syu32)さんの映画レビュー(感想・評価)
秘密結社の野望を打ち砕け!
ゴジラシリーズ第7作。
DVDで4回目の鑑賞。
監督が本多猪四郎からアクション描写に定評のある福田純に替わって、軽快なテンポが特徴的な作品に仕上がりました。コメディ要素も付加されて、まさに“明るく楽しい東宝映画”を地で行くような娯楽活劇となっていました。
冒頭は恐山のイタコが登場し、どんなことになるんやろうと首を傾げましたが、その後の展開がすこぶる面白い! 南海の孤島・レッチ島に漂着した若者たちを待ち受ける危機また危機! 冒険に次ぐ冒険! スリルとサスペンス!(笑)
島を牛耳る秘密結社“赤イ竹”の世界征服計画を打ち砕くため、偶然洞窟に眠っていたゴジラを落雷によって目覚めさせ、攻撃に転じて行く序盤から中盤辺りにかけての展開がテンポ良く、まさに活劇の醍醐味を味わわせてくれました。
ゴジラとエビラの戦いではシリーズ初の水中での戦闘が描かれました。着ぐるみの中に酸素ボンベを仕込んでの撮影だったそうですから、その大変さは並大抵のものではなかったでしょう。その甲斐あっての迫力あるシーンに手に汗握りました。
赤イ竹は、レッチ島の近くにあるインファント島から原住民を捕まえて来ては、労働力として不当に働かせていました。それを助けるために、当然の如くモスラが飛来! ゴジラとは翼チョップを浴びせる程度の絡みしかありませんでしたが、画面に華やかさをもたらしてくれました。
クライマックスのゴジラ大ジャンプは名シーン!
直後のレッチ島大爆発も秀逸の極みでした!
【余談】
平田昭彦が芹沢博士以来の眼帯をしたキャラクターを演じていました。赤イ竹の幹部であり、芹沢博士とは真反対の悪役を熱演。これがまたよく似合ってるんだよなぁ!(笑)
島の娘・ダヨ役で、我らが水野久美様もご出演! 野性味溢れる役どころでしたが、お顔の美しさのせいで、あまりそれが感じられなかったのが残念でした(笑)
※鑑賞記録
2020/04/17:Amazonプライム・ビデオで鑑賞