「我々は脱出する。未来に向かって脱出する。まだ見ぬ未来に向かって…」怪獣大戦争 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
我々は脱出する。未来に向かって脱出する。まだ見ぬ未来に向かって…
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シリーズ6作目。
ゴジラ映画と特撮SF映画をミックスしたような活劇。
今回、ゴジラたち怪獣の出番は少なく(内容的に見てもいいように利用されただけ)、前作で華々しくデビューしたキングギドラも少々鳴りを潜める。
でも、それを補って余るのが、特撮SF映画としての醍醐味。
東宝はゴジラシリーズの他にも、『地球防衛軍』『宇宙大戦争』など優れた特撮SF映画を製作しており、その面白さはハリウッドSFにも負けない。
ゴジラ、ラドン、キングギドラをコントロールして侵略するX星人に苦戦する人類。
しかし、遂に突破口を発見し、反撃に出る。
伊福部昭作曲によるあまりにも有名な“怪獣大戦争マーチ”をバックに作戦が展開されるクライマックスは、興奮度MAX!
本作は他にも注目点があり、まずは水野久美演じる波川。
その妖艶な魅力は東宝特撮のヒロインの中でも随一。
実は波川はX星人のスパイ。
それを知りつつ波川を愛する主人公の一人、グレン。
波川もまたグレンを愛する。
しかし、その為、波川は処刑される。
グレンは静かに怒りを震わす。
そのシーンは特筆もの。
また、土屋嘉男演じるX星人統制官。
独特のX星語を話し、東宝特撮映画の名物キャラクター。
題名に上げたのは断末魔のセリフで、印象的だ。
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