「モスラの自己犠牲」モスラ対ゴジラ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
モスラの自己犠牲
クリックして本文を読む
シリーズ4作目。
東宝の怪獣でゴジラに次ぐ人気を誇るモスラとの初対決。
ゴジラもモスラも単独で主演を張ったスター怪獣で、さながら2大スター豪華共演。
結果から言うと、ゴジラの初黒星。
悪のゴジラと善のモスラなので、致し方ないか。
だけど、成虫モスラに圧倒的に劣勢のゴジラは見ていて何だか情けない。
特技監督の円谷英二は、ゴジラと戦う相手はゴジラより強くなければいけないと言っていたが、勿論それも充分分かるが、やはりゴジラは圧倒的に強く恐ろしい存在であって欲しい。
善のモスラが相手なので、作品雰囲気も前作と比べると真面目に戻った。
ゴジラの猛威を止めるべく、主人公たちがモスラの力を貸して貰う為、インファント島の島民たちを説得するシーンは、よく聞くとクサいセリフなのだが、なかなか説得力はある。
そして、その申し出を受け入れるモスラ。しかし、モスラの寿命は後僅か。二度と島には戻って来れない。
そのシーンのモスラの姿は実に神々しい。
ゴジラとの戦いで命尽きたモスラ。
が、卵から幼虫が孵り、親の敵を討つ。
モスラには悲劇的な役回りが似合う。
コメントする