ゴジラ(1954)のレビュー・感想・評価
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今、鑑賞しても新鮮。
今、見ても作り方がとても丁寧に作られていますね。(本物の自衛隊機のシーンは、意外と迫力がありました)原発事故後に鑑賞しただけに作中の中のガイガーカウンターのシーンは、切実な気持ちになりました。ハリウッド版のゴジラも今から待ち遠しです。
神格化しすぎかも。
初代ゴジラは何度も観ていますが、映画館では初めて。ゴジラの目線までよくわかるクリアな映像と、迫力ある音響はやはり映画館で観る価値はあります。
海から現れる時には足音がして、上陸すると時折無音になるあたりは、却って亡霊のような不気味な効果があります。
しかし、映画館で観るとまた違った感想が頭をもたげ、ちょっと神格化されすぎていないか?と思ったりもしました。
それは、この作品の主要キャラクターのほとんどが、空気の読めない破綻した性格の持主だからです。
志村喬の博士は、代案も持たないのになぜあんなにゴジラ攻撃に反対するのか?
娘が殺されかけ、街も壊滅状態だというのに。
(もっとも、自分が山根博士なら人道はともかく、反対するなぁ)
宝田明の尾形は、今特別避難指示が出ている中、ゴジラ攻撃に悩む山根博士に、娘さんとの結婚申しこむタイミングか?
河内桃子の恵美子は、芹沢博士の自分への気持ちを知っていながら、なぜ宝田明に秘密を話し、宝田明から芹沢博士に話させる?
オキシジェンデストロイヤーを使う羽目になったら、芹沢博士は自死する、と打ち明けているじゃないか。それをあろうことか今の恋人に言わせておいて、自分だけ泣き崩れるって、酷い。酷すぎる。
今まで観ていてこんな風に感じたことってあまり無かったのですが、映画館で観るってやはり特別な体験なんですね。
何度観ても新しい発見があるのは名作だ
ゴジラが姿を見せるのは、冒頭からだいぶたった島の調査が始まってから。それも全体でなく、部分的。この時間まで、観客はワクワクドキドキしたのだと思う。そういう点でもよく練られた仕立てだと思う。
ゴジラの始まり
映画が始まってなかなかゴジラが現れず、つまらなさを感じるが、ゴジラの大暴れが始まると、60年前という古臭さ、チープさが返って恐怖感を煽る
一体、こんな強いゴジラをどうやって倒すのか期待したが、以外とアッサリ倒されたのが残念 もっと、人類を苦しめて欲しかった
眠かった
ゴジラを巡る国会など社会情勢や、化学考証するSF的な描写はとても面白かった。しかし、この映画の主人公である、若いカップルの恋愛模様などに話がうつると途端にとても退屈で眠くてたまらなかった。キャラが薄すぎる。博士は影があり、身を捨ててオキシジョンデストロイヤーと運命をともにするところなどクレイジーでよかった。博士を中心に物語を進めてほしかった。
戦後さながらの状況で、長崎の原爆すらも題材にして物語を作っているところは、現在の腰の引けたドラマ作りとは全く違って素晴らしかった。
国会で社会党みたいなおばさんが騒いでいるところが面白かった。
ミニチュア特撮や光学合成にはとてもキュートな手作り感があった。
以前にレンタルビデオで見てかなり退屈した記憶があったのだが、今回の劇場上映で、主人公のキャラが薄い事が原因であることがはっきりと分かった。歴史的には非常に重要な映画であるのだが、ドラマとしては出来が悪いと思わざるを得ない。
2回目のゴジラ上陸は電線に高圧電流を流してゴジラを迎え撃つとゴジラを余計にエキサイトさせて、東京が空襲並に破壊される。しかしその場面すら、単調で長くて眠くなってしまった。後ろの席のおじさんも相当眠くなってしまったようで、ゴジラの鳴き声のように豪快なイビキをかいていた。
ディザスター・パニックだ!
60周年記念デジタルリマスター版を劇場観賞。
ゴジラは、人間が巻き起こした自然災害だ。映画は純粋なパニック映画の体裁で、反水爆実験平和主義をうったえる。
ストップモーションアニメと着ぐるみの会わせ技が素晴らしい。
着ぐるみの特撮を開発した東宝・円谷英二は表彰ものだと思う。
ハリーハウゼンしか知らない欧米人は、着ぐるみによるリアルな動きに驚いたことだろう。
ミニチュア建造物が精巧で、作り手のロマンを感じる。
最終兵器を開発してしまった芹沢博士は、自らの発明に恐怖し、人類救済と恐怖の発明隠蔽の二つの正義の狭間で苦しむ。
一方、古生物学者の山根博士は、ゴジラを貴重な研究対象として抹殺に反対する。
この二人の博士、風貌に反して山根の方がマッド サイエンティストだといえる。
初めて現地調査に入った場面で、放射線学者が止めるのも聞かず、素手で汚染物を触りまくるあたり、物静かで冷静そうに見えて常軌を逸している。
ラスト、水爆実験への警鐘のセリフを吐いて、良いところを持っていく山根だが、芹沢の命を睹した平和へのうったえに対して、何も貢献していないのだ。
因みに、このセリフが続編を想定したものとは、今とは時代が違うので思わないが、結果として長大なシリーズ化を許すこととなる。
それにしても、若き宝田明がどことなく松田翔太に似てると感じたのは私だけ?
今みても…。
今みても、色あせない。
これが60年前ならなおさらですね。
CG全盛の時代に、手作り感満載します。
話がどうのだの、模型が…、なと関係なし。
映画屋と言われた時代が懐かしく感じる。
同じ年に作られた作品として、黒澤明監督の七人の侍や二十四の瞳が有るが、時代を映し出した作品としては、一番。
また今も通じる話としても、素晴らしい。最後の山根教授の言葉は、60年前だけでなく、今も全世界に通じる言葉。重いですね。
最期にやっぱりこの作品のゴジラの顔は、それ以降の作品の顔より、憎たらしい顔をしている。そこが魅力。
7月末のハリウッド版を見る予定の人はぜひチェックして欲しい。それはDVD見るのではなく、劇場の大きなスクリーンでチェックして欲しい。
原点にして頂点
「怪獣王」ゴジラの記念すべき第一作。
ゴジラは単に怪獣という位置づけにとどまらず、戦争や原水爆のメタファーとして本作では存在している。
それゆえにゴジラに対峙する人間たちは、それぞれの信念や良心と必然的に向き合わなければいけなくなる。
それ故に、偶然から超兵器としての応用も可能な薬品・オキシジェンデストロイヤーを開発してしまった科学者・芹沢の決断は、見るものに強い感銘を与える。
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