「怪獣映画の金字塔「ゴジラ」第一作目」ゴジラ(1954) アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
怪獣映画の金字塔「ゴジラ」第一作目
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やはり今観ると全体的に古臭く、特撮のチープ感は否めないです。それでも白黒の画面と相まって、全体的に不気味な雰囲気が良く出ています。きっと当時の人が見たら衝撃だった事でしょう。
三葉虫は古生代に絶滅したのに中生代ジュラ紀の生き残りのゴジラに何故くっ付いてたの?とか、ゴジラさんどう見ても肺呼吸のはずなのに海に潜ってる時間長すぎじゃない?とか、ツッコみたくなる箇所は多々あるものの、そういった粗を補うような不気味な雰囲気。戦後9年目というまだ人々の記憶に戦争が残っている時代に作られたからこそ、妙なリアルさが出ているのではないでしょうか?
例えばタワーから死を賭して実況を続けるリポーターには何となく特攻隊に通じる精神を感じました。当時は今よりそういった精神が美化されていたのでしょう。ま、正直逃げろよとは思いますが。
作品としての面白さ云々より時代考証の資料として価値のある作品ではないでしょうか?
そういえば志村喬さんって同じ年に公開された「七人の侍」にも出てらっしゃるんですね。その後何十年も語り継がれる映画のどっちにも出演しているってスゴイ!!
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かせさんさんのコメント
2024年5月5日
志村喬さん名優ですねー。
イケメンとは思えない面立ちながら、この作品でも存在感ハンパない。
近年イギリスでリメイクされた『生きる』もまた、素晴らしい演技でした。