新・極道の妻たちのレビュー・感想・評価

2023年3月23日
映画 #新・極道の妻たち (1991年)鑑賞

通称『極妻（ごくつま）』シリーズの第5作目。岩下版としては3作目。本作では、関西を舞台にヤクザ組織の跡目争いに名乗りを上げた息子とその母の愛憎、彼と堅気の女性との恋、その隙をついて組を乗っ取ろうとする敵組織の策略が描かれている。

極妻シリーズの成功。
とかくヤクザモノの作品はその世界観のために「漢」が全面に出てくる当たり前を、妻(おんな)の立場を軸足に描いたところにおもしろみが増した結果である。

岩下志麻さんのセリフ回しは迫力満点で実に気持ちがいい。
本作はオチがショボくて残念だった。

まあまあ楽しめた。

極妻（岩下志麻）が二代目だったが、妹（新藤恵美）の旦那が出所し譲ることにするが、射殺されてしまい、今度は娘の旦那（桑名正博）を、と考える。
猛反発したのが血気盛んな息子（高嶋政宏）で、一家はバラバラに。
弁護士（かたせ梨乃）は大事にしよう。

これ5作目か、3と4を見逃した、いつやってた、まあええか、レベルのシリーズ。
志麻姐さん、やっぱり貫禄あるねえ。本作では母親の愛も。
なかなかしっかりとしたストーリーで面白かった。今まで見た極妻では一番。脚本は女性でこれっきりらしい。ずっとこの人が書けばいいのに。
かたせ梨乃がセクシー担当から出世。今回のセクシー担当は元ミスワールド日本代表、芸能界からは身を引いた模様、貴重だ（笑）
BS-TBS

家田荘子の原作は極道の妻たちだが、東映の映画は極道のおんなたちだということを知る。

本作は第五作。
内輪揉めの話。組長が死んで誰が後を継ぐかという話。

桑名正博と高嶋兄が駆け引き。
雰囲気がバブル。高嶋兄は若い。

一番好きな作品。

岩下志麻の極道の妻としての顔と母親としての顔の演技が素晴らしい！

が、ラストが・・・