幸福(1981)のレビュー・感想・評価
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ある男親の物語‼️
市川崑監督によるサスペンス・ミステリー‼️拳銃乱射事件の巻き添えで、刑事・永島敏行の恋人が死亡。彼と共に捜査にあたる刑事・水谷豊には複雑な家庭の事情があった・・・‼️事件の背後にある様々な人間模様、市川監督お得意の銀残しによるセピア調の画面、加藤武さんの警部が登場して「よし、分かった!!」の名台詞を言ってくれたりして、今作はまるで現代を舞台にした「金田一」の続編みたい‼️ただ事件そのものよりも印象に残るのは水谷刑事の家庭事情‼️妻に逃げられ、二人の姉弟の面倒を見なければならない男親の水谷豊‼️男親なりに一生懸命子育てを頑張る水谷と、しっかり者の姉、甘えん坊の弟の親子愛の描写がホントに素晴らしい‼️殺伐とした事件の捜査描写とイイ対比になってます‼️水谷が、父まで自分たちの前から居なくなってしまうのでは?と心配する二人の子供を抱きしめてのセリフ「出ていかないよ・・・、俺、親だよ・・・」には感涙‼️二人の子供たちも存在感があって素晴らしかった‼️
意外な犯人
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本屋で突然銃を乱射した奴がいて、店内にいた3人が死亡。
うち1人は女性で、管轄の刑事永島の婚約者だった。
刑事らと検事の水谷は捜査を始める。
女性についても色々と調べ、永島も知らなかった事実が色々と明らかに。
が、結局は女性はただの巻き添えだった事が判明。
殺された1人に金を借りてた奴が犯人だった。
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うーん、これは何を言いたい映画だったのだろう?
典型的なサスペンスという感じはしない。犯人があり得なさ過ぎやから。
結局上記のように女性は偶然巻き込まれただけやったわけで、
それまでの捜査は、犯人の検挙という意味では全てが無駄。
犯人は最後の15分になって急に登場する人物やし(場)
なのでテーマはおそらく家族という事なんだと思う。
水谷には子供2人を置いて突然家を出て行った別居中の妻がいる。
被害者女性も父親との間に溝を抱えていた人物だった。
でも最後、突然犯人の名前が挙がり、すぐに身柄を確保できたが、
それで終わりで、水谷が家族の絆を取り戻すようなシーンはない。
何か全てが中途半端で終わったような印象やったなあ。
まあ昭和の古き良き時代の日本を見られただけでもええねんけどね。
あとウケたのは「関西ではそば屋の事をうどん屋と言う場合がある」って事。
言わねーよ(場)、しかもそれによってダイイングメッセージが解明されるし(場)
今は単なるおっさんの水谷やが、昔は格好良かったんやなって嫁が言ってた。
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